20221223

 しかし、会話というのは、ところどころ端折ったり、飛躍があったほうが面白くなる。ゴダールの『映画史』によれば、『勝手にしやがれ』を編集段階で何分か短くしなければならなくなったときに、ジーン・セバーグとジャン=ポール・ベルモンドがクルマのなかで交わす会話のうち、ベルモンドの台詞だけを全部カットしてしまったという。この映画はこれまで何回か観ているけれど、『映画史』を読むまで私はそんなこととは全然気づかなかった。まったく違和感がなかったわけで、それくらい、会話というのは、切ろうと思えばどれだけでも切れるものなのだ。
『書きあぐねている人のための小説入門』(保坂和志



 10時半起床。歯磨きしながらスマホでニュースとモーメンツをチェック。モーメンツをのぞくたびにだれかが感染報告している。もういちいち記録するのはやめだ。きりがない。
 街着に着替えて寮を出る。(…)楼の快递へ。また入り口が閉まっている。開いていたり閉まっていたりなんなんだこの店舗はとイラッとするが、こちらと同じく荷物の回収にやってきたとおぼしき学生らが数人、立ち去らずに店の周辺でたむろしているのを見て、はっ! これはもしかして! と思った。思ったのでちょっと様子見してみることに決めたところ、ものの三分も経たないうちに配送用の車両があらわれ、その中から店主のおっさんがおりてきた。で、店の入り口を開放。やったぜ! 加湿器の給水芯とウレタンマスク10枚セットを回収。陽性だらけで人手が足りない現状、無事なおっさんがひとりで配送と店番を兼ねており、しかるがゆえに営業時間内にもかかわらずしょっちゅう店が閉まっているのかもしれないと推測したが、実際のところは不明。
 そのまま第四食堂へ。例のごとくどんぶりメシを打包。明日から二日間院試であるし、試験中は学生らも会場近くのホテルに宿泊するはずなので、となるとおそらく今日が食堂の最終営業日ということになるのではないか(金曜日というのもちょうどきりがよい)。これからは自炊の日々がはじまるわけだが、自炊そのものよりも買い出しの面倒くささが厄介だ。感染リスクもあるし。やだやだ。人生なかなか思い通りに運ばんな。
 帰宅。メシ食う。食後のコーヒーを飲みながらきのうづけの記事をカタカタ打鍵する。(…)から外教のグループチャットに連絡。I might have got the COVID. I have been feeling sick and got a fever since last nightとのことで、彼女もとうとう感染した様子。(…)の奥さんの(…)がすぐに中国語でいたわりのメッセージを送る。こちらも英語で続く。さらに(…)がYou probably have the common cold and will get better quicklyと続くが、さすがにそれはないでしょ。この時期の発熱となれば、99%コロナに決まっている。(…)は学生らと授業外でほとんどまったく交流していない様子であるし、すでに半数近くの学生が感染している現状をたぶん理解していないのではないか? いや、さすがにそれはないか。
 三年生の(…)さんから微信。明後日の期末試験では大学指定の回答用紙を印刷して使用するのか、と。原則そうである、がしかし(…)さんのようにコロナに感染して体調が悪くしかも近所に印刷屋がないというような事情があるのであればただのA4用紙でもかまわない、仮に教務室のほうからなにかしら文句を言われることがあったとしてもその場合は愚かな外国人としてすっとぼけるつもりだ、とはいえクラス全員がただのA4用紙で提出となるとさすがにいろいろ難しいとは思う、と、だいたいにしてそのように応じる。彼女の懸念はそんなところになかった、「学校の解答カードが私たちの試験内容と合わないようだから」こちらに確認したのだという。なので、その解答カード=回答用紙のフォーマットを見せてもらったのだが、なるほど、大問三つ分の回答欄しか用意されていない。そのうえ、回答欄のスペースもやたらとせまく、記述式の問題が想定されていない。こちらが用意した日語閲読(三)の期末テストは、大問四つであり、かつ、そのうちの二問が作文問題である。困った。とはいえ、いまさら教務室にコンタクトをとり、別の回答用紙を用意するなりなんなりするのも面倒である。なので、長文は回答用紙の裏に書いてもらってもかまわない、で、テスト当日は回答用紙のおもてと裏それぞれを写真に撮って送ってくれとお願いした。ついでにクラスメイトに対する通知も頼む。
 14時になったところで二年生のグループチャットに通知。30分後に日語基礎写作(一)期末テストその三を行いますよ、と。例によって体調の悪い学生は申し出るようにと伝えたが、テスト日程変更を希望する学生はおらず。ただ(…)さんから、二時間前からずっと停電が続いている状態なのでスマホを充電することができない、だから充電が切れるまえにテストを受けることができるようにじぶんを一番手にしてほしいというお願いがあったので、これは了承。
 で、14時半になったところでテスト開始。今回は(…)さん、(…)さん、(…)さん、(…)さん、(…)さん、(…)さん、(…)さん、(…)さん、(…)さんの九人。確認できただけで(…)さん、(…)さん、(…)さん、(…)さんの四人が感染。日本語の達者な(…)さんと(…)さんのふたりには、具体的な症状についてもちょっとたずねてみたのだが、ふたりともやはり39度オーバーの高熱が出たという。モーメンツを見ていても思うのだが、無症状で済んでいる人間、ほとんどいなくないか? いや、無症状だから単純にじぶんが感染したことにも気づいていないだけか。こちらにしたところで、もしかしたらすでに感染している可能性もなくはないわけだし。
 テストの出来がよかったのは(…)さん。10問中10問正解であり、かつ、超高速。その次に好成績だったのは、驚いたことに(…)さんで、10問中8問正解。どうやらみっちり対策してきた様子。もちろん褒めまくっておく。彼女はまだ感染していないらしい。「クラスメイト半分感染ですよ」とリアルタイムテロップで伝えると、はい先生! クリスマスおめでとうございます! みたいな返事があって、椅子から転げ落ちそうになる。クラスメイトとクリスマス——まあ、たしかに字面は似とるけどやな! (…)さんは10問中5問正解(残る5問は二度目のチャレンジで正解)というまったくもってパッとしない結果。「道案内」と同様、どうせ簡単だろうと舐めていたパターンに違いない。こういうのが一番困るんだよなァ。中学生の時から日本語を勉強しており、スピーチコンテストの代表にも選ばれるレベルであるのだが、期末テストの結果がぱっとしない。成績はあくまでも期末テストを基準にしてつけますと宣言している以上、彼女に「優」を与えることは難しくなるかもしれないわけだが、そうなった場合本人がそれをどう受け止めるのか。そういえば(…)さんが二年生の時も似たようなことがあったな。

 (…)に買い出しに向かう。ショッピングモールに行くのにウレタンマスクではさすがにやばいと思うので、普通の使い捨てマスクの上にウレタンマスクを重ねてつける二段構えの格好で出る。これまではキャンパスの内側で生活が完結していたわけだが、これからはそういうわけにはいかない、ゲームのレベルが一段階上がったも同然なのだ。ドラクエでいえば、橋を渡ってあたらしい大陸に足を踏み入れた感じだ。モンスターの顔ぶれが変わり、これまでどおりの装備では全然太刀打ちできなくなるのだ。ついでなのでドラクエの比喩を続けるが、ワクチンの効果が切れているこちらはスカラもフバーハもなし、かわのたて(ウレタンマスク)のみで魔王と一戦交えましょうという縛りプレイみたいな生活を強いられているわけで、さすがにそれはアレだから、どうにかかわのよろい(大学からの支給品である普通の使い捨てマスク)を追加したみたいな感じ。ま、焼け石に水やわな!
 到着。店の前の広場はやはり閑散としている。しかし前回同様、食い物の屋台はちらほら出ているし、買い食いしている客もごくごく少数ではあるが、いるにはいる。広場の一画にあるPCR検査所にはけっこうな行列ができている。病院や一部の公共施設の中に入るためには、たぶんいまでもPCR検査の陰性証明が必要なはずで、だからここで検査を受けているということだと思うのだが、行列に並んでいるひとのなかには軽く咳き込んでいる姿もある。さすがにそのすぐ近くを通る気にはなれない。この手の簡易検査所にしても大学内の臨時検査所にしてもそうなのだが、これまで行列に並ぶ人間がいわゆるソーシャルディスタンスを守っているところを見たことがなかった、一メートル間隔で並べと係員が呼びかけてもだれひとり守らず、パーソナルスペースなんて概念この国には存在しないのではないかと思われるほどだれもかれもがぎゅうぎゅうに距離を詰めて並ぶ、それがいわば見慣れた日常の光景だったわけだが、その日常に入った亀裂を今日とうとう目撃した! 簡易検査所に並ぶひとびとがおたがいに距離をとっていたのだ! こんなことはこれまでなかった! この光景はこの国の現状を端的に象徴している!
 先に(…)でパンを買うことにする。せまくるしい店内にスタッフ三人、客はこちらを含めて四人か五人。こんなもんだれか感染しとったら一発やなと思う。しかもお目当ての食パンがない。これだったら多少遠回りになっても裏町のほうの店舗に寄るべきだった。やむなし。お目当てじゃないほうの食パンを二袋買う。
 それからいざ(…)へ。ガラガラ。入り口近くにあるスタバも同様で、客は二組か三組しかいない。やっぱりみんなショッピングモールは避けるのだろう。しかし閑古鳥が絶唱しているともいうべきこの閑散っぷりを見るかぎり、下手なスーパーに行くよりもこっちのほうがかえって安全なんではないかという気もしないではない。ところで、ショッピングモールと感染というと、どうしたってジョージ・A・ロメロの元祖『ゾンビ』を、ゴブリンのどこかチープな音楽とともに思い出してしまう。
 (…)で食材を買う。まずは野菜コーナー。たまねぎ、トマト、ブロッコリーパクチー、にんにくを買う。次いで、精肉コーナー。五花肉が全然ない。都市部では食料の買い占めが起きたり、感染者が多すぎるせいで店舗への食料配送が追いついていないという話を聞いたりもするわけだが、この時間帯で五花肉がないというのはもしかしたら同様のアレではないだろうか? 胸肉かもも肉かわからんが、鶏肉はたくさん残っていたので、とりあえず三つか四つまとめて購入する。以前は野菜コーナーと同様その場で重さをはかってもらい、その重さに応じた価格のバーコードを袋に貼りつけるという段取りだったのだが(精算はレジでほかの商品とまとめてすませる)、今日はなぜかその場で支払いをするようにいわれた。で、いわれたとおりにQRコードを読み込んで、微信で支払いをすませる。すると、支払い済みを意味するシールが肉の入った袋に貼りつけられるのだが、いったいいつからこういうシステムになったのだろう? そして、なぜ? 冷食のコーナーではいつものように餃子を大量購入。ラーメンはやっぱり売っていない。
 セルフレジで支払いをすませて一階へ。建物を出る。自転車に乗って元来た道をひきかえす。大学の北門でまたしても守衛に止められる。他人がクソを漏らすことによろこびをおぼえるスカトロ野郎とは別人だと思うのだが、なぜかitinerary codeを読み取れというのだ。は? となる。たしかにQRコードの立て看板は入り口に残されたままになっているわけだが、いやしかし政府がもうこのアプリは廃止すると公式に発表したではないか? (…)にしてもほかの施設にしてもitinerary codeの立て看板なんてすでに撤去しているし、各地の守衛もただ出入りする人間にマスクをしろと注意するだけに過ぎないというか、現状マスクをしていない人間などまずいないので実際のところ単なる置物にすぎないというアレであるはずなのに、こいつはいったいなにをいっているんだ? 意味がまったくわからない。为什么? とたずねる。たずねたものの、相手の中国語が聞き取れるわけではない。とにかくやれといったらやれ! みたいな態度を相手がとるのにたいそうイラついたので、いやほやしなんでせなあかんねん! よそどこもやっとらへんろが! と日本語で文句を言う。言ったところでどうにもならないことはわかっているのだが、それにしたって腹が立つ。そもそもitinerary codeはアプリごと廃止されたのではないか? QRコードを読み取ってもなにも起こらないんではないか? と思うわけだが、しかたなくスキャンしてみたところ、画面に失われたはずのitinerary codeが表示される。わけがわからん。この記事を書いているいま、あらためて確認してみたのだが、健康コードの表示画面からitinerary codeを確認することはすでにできなくなっている(以前はそれができた)。ただitinerary code用のQRコードを読み取ることだけはいまでもできるわけだ。これってつまり、これ以上アップデートされることもないし活用されることもないが、ひとまず機能だけは残存しているということなのだろうか? もしかしたらまたロックダウンを行うことになるかもしれないし? 仮にそうだったとしても、なぜそれがいまだにキャンパスの出入りに必要なのか、これはまったくもって理解できない。大学側から守衛のおっさんらにitinerary codeのチェックなんてもう必要ないよというアレが行き届いていないということだろうか? というかこのスカトロ野郎もどきもふつうに生きて生活していれば、すでによそではitinerary codeのチェックなんてまったくやっていないことを知っているはずだろうに、じぶんたちの仕事に疑問をもたないのか? これも形式主义なのか? マジで意味がわからない——ということを考えているうちに、かつてスカトロ野郎に対して覚えた怒りが地縛霊のように残存していたのにあっというまに憑依されてしまう。怒り、怒り、怒り! なんでこんなことせなあかんねんクソが! と毒づきながら、キャンパス内に入る。
 帰宅。きのうづけの記事の続きにとりかかる。完成したところでふたたび外に出る。寮の門前で電動スクーターに乗った(…)とすれちがう。軽くあいさつして第四食堂へ。どんぶりメシを打包。
 寮に戻る。門前にて徒歩でどこかに出かけるところらしい(…)とふたたびすれちがう。クリスマス用の飾り付けがそこに置いてあるからととなりの棟の入り口に設置されている(…)のデスクのほうを指差す。デスクの上には段ボールが置いてある。Merry Christmas! といいながら去っていくので、Merry Christmas! と応じる。
 閉じた門の前には少年がいる。片手がどんぶりメシでふさがった状態で自転車に乗っているこちらのために門を開けてくれる。谢谢と礼をいう。返事はない。自転車を定位置に停めてから(…)のデスクに向かう。(…)は普段ここに常駐して出入りする人間を見張っているわけだが、さすがに冬休みに入ったこともあり、かつ、コロナの感染拡大を受けてだろう、最近はてんで彼の姿を見かけない。段ボールの中からクリスマスリース、サンタクロースの帽子、厚紙の靴下を勝手に回収する。回収してどうするんだという話だが!
 帰宅。メシ食う。きのうづけの記事を投稿し、ウェブ各所を巡回し、2021年12月23日づけの記事を読み返す。明日から二日間、ちょうどクリスマスイヴとクリスマスに当たるわけだが、大学院試験なので、院試組の学生らに激励の微信を送る。(…)は(…)さん、(…)さん、(…)さん、(…)さん、(…)くん、(…)さん。(…)は(…)くん、(…)くん、(…)さん、(…)さん。で、浪人組が(…)さん。ほかにもいるかもしれないが、本人からなんらかのかたちで院試の意向を伝えきいているのは以上。もしかしたら今日発熱している学生もいるかもしれないと少し心配だったのだが、そういうことはない様子、ありがとうございます! とか、がんばります! みたいな返信が続々と届く。ただ、(…)さんは三日前にコロナに罹患したらしい。もう体調が落ち着いているし試験を受けることもできるというが、「今は緊張しています」とのこと。ラストスパートをかけることができなかったこと、いまなお万全なコンディションではないことを不安に思っているのだろう。テスト当日に発熱しなかっただけラッキーだよとはげます。彼女自身そう思うとのこと。しかしそうなると彼女のルームメイトである(…)さんがやばいのではないか? 今日あるいは明日発熱するおそれもあるのでは? (…)さんもやはり試験当日に発熱したり会場で感染したりする可能性をおそれている様子。テスト中はもうコロナのことは考えないようにしなさいと伝えたが、まあそんな簡単な話ではないわな。
 院試組とのやりとりの最中、(…)さんと(…)さんのふたりから連絡。彼女らふたりとこちらからなる新規グループチャット「ご飯を100回食べる」なるものが作成される。名前の由来はおそらく卒業までに三人で一緒に100回ご飯を食べましょうという(…)さんが以前語ってみせた希望に基づくアレだと思うのだが、それはともかく、「先生先生!」「必要な重要なことがあります」「私たちはビデオを撮りたいです」「先生の助けが必要です」と続いて、まーたこいつらテスト前にバカなことを考えているなと思いつつ、はいはいなにをすればいいのとたずねると、手をあわせてお祈りしているポーズの写真を撮って送ってくださいという。わかりましたと了承しつつも、指示にはまったく従わず、さっき回収したばかりのサンタクロースの帽子をかぶった状態で両手の中指を立てている写真を撮って送る。すぐに「馬鹿」と返ってくる。あらためて言われたとおりの写真を撮って送る。「バカなことしてないで勉強しろ!!!!!」「アホ!」「バカ!」「うんこ!!!!」とついでに罵倒すると「ビデオをやったら勉強に行きます」とのこと。追加の写真がほしいというので、合掌のポーズを一枚追加で撮影して送る。ビデオ通話の誘いもあったが、今日はちょっと書見したい気分だったので、いまはテスト期間中でいろいろ忙しいのでまた来週ねと断る。
 浴室でシャワーを浴びる。ストレッチをする。加湿器の給水芯を入れ替える(今日快递で回収したブツはちょっと長めだったので、はさみで先端を切って調節した)。(…)さんから完成した動画が送られてくる。(…)さんと(…)さんと(…)さんの三人が横並びになり、(画像加工アプリの)黒いサングラスをかけた状態で、I will pass online exams, I know what’s going onみたいな英語のフレーズをリズムにあわせて歌うように口にしている(たぶん元ネタがあるのだろうが、よくわからん)。で、その三人の頭上にこちらがお祈りしている写真が地蔵のように並んでいるという趣向。(…)さん曰く、本当はこれで終わりではなかった、最後に先生の動画を入れるつもりだったという。どんな動画? とたずねると、カメラに向けて「はやく勉強しろ!」と叱りつける様子をみずから撮影して送ってみせる。でも先生が忙しそうだから——とクソ思わせぶりなことをいうので、おねだりの仕方が小一の姪っ子と同じやんけと思いながら、それくらいだったらいま撮影してあげるよと応じる。で、撮影して送る。(…)さんはさっそく先の動画の最後にこちらが新規撮影した動画を合成、あれこれデコりまくる。モーメンツに投稿してもいいかというので、どうせ最初からそのつもりだったんでしょうと了承。
 コーヒーを用意すると時刻は21時。書見を開始する。『ラカン精神分析の治療論 理論と実践の交点』(赤坂和哉)と『荘子の哲学』(中島隆博)を交互に読む。夕食後の仮眠をとっていなかったせいか、あたまがいまひとつ働いてくれなかった。やっぱり仮眠は必要だ。
 23時になったところで切りあげる。冷食の餃子を食し、ジャンプ+の更新をチェックし、歯磨きをすませる。そのまま今日づけの記事にとりかかる。1時になったところで中断。ベッドに移動。「中国のコロナ感染、12月に2億4800万人か 資料流出」(https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB23BY40T21C22A2000000/)という記事を読む。

【北京=共同】米政府系のラジオ自由アジア(RFA)は23日までに、中国で今月、総人口の約18%に当たる2億4800万人が新型コロナウイルスに感染したとする中国政府の内部資料が流出したと伝えた。事実なら公式発表をはるかに上回る大規模流行となる。
中国のSNS(交流サイト)に流出したのは国家衛生健康委員会の会議録。来年1月の春節旧正月)連休に伴う大規模な移動により都市と農村部で感染が同時に広がり、医療逼迫など事態が深刻化する恐れがあると懸念を示している。
中国政府の発表では、20日に新たに確認した感染者は3049人(無症状感染者を除く)。しかし会議録によると、同日の感染者は推計で約3700万人に上った。四川、安徽、湖北各省と上海の感染率が高かった。
北京と四川省の感染率はいずれも50%を超えたという。重症者数のピークを迎えた北京では医療体制の拡充が急務だと指摘。年末までに各地で流行のピークが訪れるとの見通しを示している。

 こちらの観測範囲内では、約18%どころではない、低く見積もっても40%はオーバーしているわけだが、「北京と四川省の感染率はいずれも50%を超えた」とあるし、まあ、この40%という皮膚感覚は当たらずも遠からずといったところではないか。それにしても、じぶんが感染しないという未来がまったく見えんなマジで。
 そういえば、またもや記録し忘れているが、今年はじめて聞いた音源の聞き返し作業は変わらずちょこちょこ続けている。ここ数日で聞き返したものは以下の通り。『CHEETAH BEND』(Jimmy Edgar)、『Of Endless Light』(Cleared)、『Cool It Down』(Yeah Yeah Yeahs)、『Fossora』(Björk)、『Future Flight』(Future Flight)、『In Rainbow Tokyo』(うみのて)、『Temporary Vol.2』(CRCK/LCKS)、『Park with a Pond』(In The Blue Shirt)、『Speed Demon』(Ripatti Deluxe)、『Orange』(CS + Kreme)、『Alone』 (OMSB)、『HOWL』(ROTH BART BARON)、『Revolver (2022 Mix)』(The Beatles)、『LIQUIDS HEAVEN』(Jimmy Edgar)、『I Didn’t Mean To Haunt You』(Quadeca)、『¥の世界』(Mom)、『Into this juvenile apocalypse our golden blood to pour let us never』(Keiji Haino & Sumac)。