20230531

 Mr. Shortley, without appearing to give the feat any consideration, lifted the cigarette stub with the sharp end of his tongue, drew it into his mouth, closed his lips tightly, rose, stepped out, gave his wife a good round appreciative stare, and spit the smoldering butt into the grass.
 “Aw Chancey,” she said, “haw haw,” and she dug a little hole for it with her toe and covered it up. This trick of Mr. Shortley’s was actually his way of making love to her. When he had done his courting, he had not brought a guitar to strum or anything pretty for her to keep, but had sat on her porch steps, not saying a word, imitating a paralyzed man propped up to enjoy a cigarette. When the cigarette got the proper size, he would turn his eyes to her and open his mouth and draw in the butt and then sit there as if he had swallowed it, looking at her with the most loving look anybody could imagine. It nearly drove her wild and every time he did it, she wanted to pull his hat down over his eyes and hug him to death.
(Flannery O’Connor “The Displaced Person”)



 12時すぎ起床。だらだら寝過ぎた。第五食堂で炒面を打包して食す。あいかわらず味もにおいもしない。狂戦士の甲冑の副作用に蝕まれるガッツの気分。
 14時すぎから「実弾(仮)」執筆。いったいいつぶりになる? 17時過ぎまでカタカタした結果、プラス8枚で計512/1007枚。シーン26をひたすら加筆。ここはとにかくボリューム不足なので加筆、加筆、加筆する必要がある!
 第五食堂で夕飯を打包。食って寝る。一年生の(…)くんから日本語の四択問題について質問。明後日の期末試験について、先週コロナで休講になった分のずれをどうするのかという質問も届いたので、明後日は本来先週試験を行う予定だった学生の試験を行うと伝える。おなじ内容を一年生のグループチャットのほうにも転送。
 (…)先生に微信を送る。一年前の日記に期末試験の問題作成および事務室への提出について触れられていたので、今年もそろそろではないかと思って確認したところ、今月末までに提出しなければならないらしいと泣き顔の絵文字付きで返信。通知を看過していたらしい。明日は東院で授業があることだし、事務室には明後日持っていくことにする。
 シャワーを浴びる。ストレッチをし、味のしないコーヒーを飲む。(…)からLINEが届く。昨日ふたりめが生まれたとのこと。写真が送られてきたが、生まれてすぐに整形でもしたんけというくらいパッチリ二重だった。女の子。名前候補として「紗蘭」や「紗良」あたりを考えているというので、(…)家の名前はみんな漢字一文字+読みが二音というアレがあるので、「更(さら)」でいいじゃんと思ったが、これは(…)ちゃんから却下。それでしばらく姓名判断系のウェブサイトでいろいろ試す流れになったのだが、当然すぐに悪ふざけがはじまる。「(…)ぴょん吉」と「(…)ガンダム」がどちらも大凶という結果だったので爆笑し、すぐにスクショを送った。

 今日づけの記事をここまで書いたところで、日語基礎写作(二)の期末試験作成にとりかかった。A案とB案(追試用)を作成する必要があるのだが、A案の問1は「これまでに最も恐怖を感じた経験」「これまでに最も後悔していること」「大学入学直後の自分に送る手紙」のいずれかを選んで書けというものにした。400字以上。普通体。で、ここで書いた作文を丁寧体で書きなおしなさいという問題を問2とする。B案は追試用なのでもっと簡単な問題に。「私の好きな言葉」もしくは「私の好きな人」のいずれかを選んで書けというもの。作業中はずっとルイジ・ノーノを流していた。
 問題作成中、二年生の(…)さんからひさしぶりにボーダーコリーの(…)の写真や動画が送られてくる。もうすぐ夏休みだし再会できるのが楽しみだねと受けると、「先生は私の故郷に旅行に行きたいですか?」と突然ある。まあ機会があればいつか行ってみたいねと適当にお茶を濁したところ、「私の家には空いている部屋があります。先生が私の家に来て客を作るのにぴったりです」とあって、なんでこの子は毎回こうも極端なんや! 夏休み中にこっちの実家をおとずれると一方的に宣言したかと思ったら、今度はじぶんの実家に来いと言ったり、別に普段それほど親しくしているわけでもないのに、なんなのその距離感? こわいんですけど! 授業はまったく真剣に受けていない、授業外での付き合いも各学期に一度いっしょに食事をとるかとらないか程度でしかない、にもかかわらずいきなりおたがいの実家を行き来しましょうなんて、いまどきハニートラップでももうちょい段階踏むやろ! 「いやいや、さすがに君の実家を訪問するのは気が引けます」と、これは当然断る。
 鼻うがいをする。YouTubeでコップを使った鼻うがいをしているひとの動画をふたつみっつ見たのだが、みんな信じられないいきおいでバシャバシャやっていて、嘘? こんなに大量の水でやるの? とびびる。こちらは鼻から生理食塩水をほんのちょっと吸っただけで、すぐにむせかけて「オエッ!」となるというのに! やっぱりコップでやるのは上級者だなというわけで淘宝で鼻うがい用の道具や薬剤一式がセットになっているやつをポチった。そういえば、味覚と嗅覚はあいかわらずだが、今日は咽喉の痛みをほとんど感じていない。じわじわと良くなりつつあるらしい。味覚がもどったら(…)の鱼头面を食いたい。
 パン食う。ジャンプ+の更新をチェックし、歯磨きをすませ、日付の転ずる前にベッドに移動。『ネオリベラリズム精神分析――なぜ伝統や文化が求められるのか』(樫村愛子)の続きを朝方まで読み進めて就寝。