20231202

The water was quite warm. It was that marvellous transparent blue, flecked with silver, but the sand at the bottom looked gold; when you kicked with your toes there rose a little puff of gold-dust. Now the waves just reached her breast. Beryl stood, her arms outstretched, gazing out, and as each wave came she gave the slightest little jump, so that it seemed it was the wave which lifted her so gently.
(Katherine Mansfield, At the Bay)

 こういう描写のひとつひとつ、本当にすばらしい。ため息が出る。


  • 10時起床。忘れないうちに明日N1を受ける学生らに激励のメッセージを送る。二年生の(…)くんと(…)くん、三年生の(…)さんと(…)さんと(…)くん、四年生の(…)くん。ほかにも受験者はいるのかもしれないが、こちらが認識しているのは以上。四年生の(…)さんからは作文の添削依頼が届く。今日中に返却するのでちょっと待ってほしいと返信。
  • メシは第五食堂の炒面。食後はmoreruの新譜『呪詛告白初恋そして世界』を流しながらきのうづけの記事。投稿し、ウェブ各所を巡回し、一年前と十年前の記事を読み返す。以下、2022年12月2日づけの記事より。コロナ関係。この時点ではまだ冬休みを一週間ほどはやく前倒しにするというだけの判断だったらしい。

モーメンツをのぞくと、一年生の(…)さんが大学からの新たな通知画面らしきもののスクショを投稿していたが、それによると、学生らは今月29日前までに离校、来学期は2月21日開始だという。で、大学から以前配布されたスケジュールを確認してみたのだが、元々は1月4日に离校、2月18日に新学期開始と記載されてあったので、そんなに変わらんやんという感じ。所詮は感染状況も抗議活動もほぼ対岸の火事めいた田舎なので、都市部の大学みたいにいますぐ帰れという方針ではないわけだ。

  • 以下は2013年12月2日づけの記事より。

(あるとき列車で乗り合わせた人がピカソに、「なぜあんたはものをありのままに描かないんだ?」とつめ寄ったという。ピカソが落ち着きはらって、相手のいうことを理解できないと答えると、乗客は札入れから奥さんの写真を取り出していった。「こんなふうにさ。こういうのをありのままっていうんじゃないのかね。」ピカソは小さく咳込むとこう答えた。「奥さん、ずいぶん小柄なんですね? それにちょっと平べったいし。」)
グレゴリー・ベイトソン+メアリー・キャサリンベイトソン星川淳吉福伸逸・訳『天使のおそれ』より「織地のなかの構造」)

  • 授業準備。日語会話(一)の第8課教案を部分的に作りなおす。途中、二年生の(…)さんから微信。なんの店かわからないが、看板の上に設置されている男性の人形がこちらに似ているという写真付きの報告。口髭と顎髭をたっぷりたくわえた短髪の男。ちょっとゲイっぽい。ぼくは髪の毛がありませんよと伝えると、「先生のかっこよさに髪は関係ありません」とのこと。(…)さんから雑談の微信が届いたのは今日がはじめて。アイコンが『ONE PIECE』のトラファルガー・ローだったので、ローが好きなのとたずねると、肯定の返事。
  • 今日はけっこう寒かったので暖房をつけっぱなしにしていたのだが、そのせいで喉にちょっと痰のからむ感じがあった。それでこの冬はじめて、ようやくという感じであるけれども、加湿器を導入した。(…)さんにもらったオレンジを食う。うまい。
  • 夕飯は第五食堂で打包。食後は30分の仮眠。シャワーを浴びたのち、ひさびさにメールボックスをチェックすると、あたらしいクレジットカードが今月中旬以降順次発送されるという通知が届いていたので、実家の母親にその旨LINEで連絡。
  • 作文。20時半から23時まで「実弾(仮)」第五稿。シーン7、無事完成。シーン8もいちおうあたまからケツまで通したが、ここはもうちょっと慎重に詰めておきたい。とくにむずかしいシーンではないし難所も見当たらないので、本来なら今日で一気に完成までもっていけたと思うのだが、途中で二年生の(…)さんと(…)さんから微信が届き、それでちょっと気が散ってしまった。
  • (…)さんからは日中のやりとりを踏まえて、『ONE PIECE』ではだれが好きかという質問。クラスメイトの(…)さんはゾロとクザンが好きだという。ゾロやサンジが活躍するのもいいけどウソップみたいな弱いキャラクターが活躍する場面はもっといいねと受ける。しかし好きなキャラクターとなると、やっぱりベン・ベックマンやレイリーのような渋いおっさんキャラがいい。それにクロコダイル。「先生は本当にかっこいいおじさんが好きなんですね」という反応。
  • (…)さんからは明日の夜は都合がいいですかという問い合わせ。これで明日の夜はまた執筆できないな、すると今日中に今日づけの記事を書きあげておいて明日の日中を執筆にあてるのがベターだなと考えつつ、明日の夜は特に予定はないですと返信。夕飯&散歩の誘い。了承。その後もなんてことないやりとりが続く。なんてことないやりとりをもとめているのがわかるので、応じないわけにはいかない(しかしそのせいで執筆に差し障りが生じる!)。(…)さんは今日もまたこちらに歌を歌えと促した。歌ってほしい歌があるというので、どうせまた米津玄師だろうと思いつつどんな曲とたずねると、w-indsのなんとかいう曲のリンクが送られてきて、w-indsって! こちらが中学生のときにぼちぼちテレビに出ていたアイドルっぽい三人組だと記憶しているのだが、なぜ二十歳前後の中国人女子が知っているのだ? なにか有名なアニメの主題歌でも担当しているのだろうか? と、ここまで書いてググってみたところ、「テレビ東京系アニメ『FAIRY TAIL』エンディングテーマ」という記述をwikiにて発見。なるほど。(…)さんには、じゃあいまからちょっと歌ってみますねという前振りとともに、前回同様、「(…)の「カ」は馬鹿の「カ」〜♪」と日をまたいでなお続くしつこいボケ(ボイスメール仕様)で対応。「もういい!」「いい加減にしろ!!」「あなたは悪魔の先生です! !」という反応。
  • 出前一丁食す。(…)さんの作文をちゃちゃっと添削して送る。
  • 今日は『Ovidono』(Oval)と『Ahem』(Ahem)と『映帶する煙』(君島大空)と『Esc (Ep01)』(羽鳥 慶Kei Hatori)と『Tower of Silence』(Roberto Musci)をききかえした。Roberto Musciはなかなかいい。しかし昨日発表された舐達麻の新譜(BAD HOPに対するディス曲)もいい。はよあたらしいアルバム出してくれ。