2013-10-01から1ヶ月間の記事一覧

20131031

山の上で僕は一晩を過ごしたことがある。百歳の樅の木の下でひとり草の上に横たわり、夢を見た。太陽が灼熱の炎を僕と草地に投げかけていた。平地からピイッと鳴る音と鉄道の騒音が昇って来た。僕は全世界から遥か遠く離れているような気がした。僕は何も眺…

20131030

神は僕とともにいる。それなのにどうして神のことを考える必要などあるだろう? 神は思考しない者たちとともに行くのだ。 (ローベルト・ヴァルザー/若林恵・訳「ヤーコプ・フォン・グンテン」) 10時半起床。12時より「A」推敲。類語検索をかけていたとき…

20131029

自分を尊重すべきもの、価値あるものだと見なさずにすんで僕はなんて幸せなんだろう! 小さく、そのまま小さいままでいるのだ。ひとつの手や状況や波が、権力や影響力の支配する場所まで僕を引き上げたり持ち上げたりすれば、僕は自分を優遇していた境遇を打…

20131028

体操とダンスの授業は時にはとても楽しい。器用さを見せなくてはならない、それには危険が伴わないわけではない。でもどうして恥をさらすことができようか。たしかに、僕たち生徒はおたがいに笑い者にしたりしない。しない? いやそうでもないな。口で笑うこ…

20131027

金というのは感覚を混乱させるようなやり方で消費すべきだというのは、ぜったい間違いない。なぜって、真に無駄遣いした金だけが綺麗な金なのだ(…)。 (ローベルト・ヴァルザー/若林恵・訳「ヤーコプ・フォン・グンテン」) 7時前起床。寒い。昨夜からず…

20131026

25日(金) 9時過ぎ起床。11時より「A」推敲。15時半にいちど休憩。ラーメン食べる。部屋に入ってきた大家さんからわたなべさんと呼びかけられた(これでたぶん三度目)。夕方から造形大に池田亮司を見に行く予定なのでそれまでに原稿を完成させなければ日曜…

20131024

目は考えごとを仲介して伝える、だから僕は時々、何も考えなくて済むように目を閉じるのだ。そんなふうにして何もしないでいると、突然、生きることはなんて厄介なのだろうと感じることがある。何もせず、なおかつきちんとした態度を守る、これはエネルギー…

20131023

僕たちが何かを把握すると、その何かが僕たちをいわば所有する。僕たちがそれを所有するのではなくて、その反対に、僕たちが所有物にしたように見えるものが僕たちを支配するのだ。 (ローベルト・ヴァルザー/若林恵・訳「ヤーコプ・フォン・グンテン」) 9…

20131022

僕は突然、女性のもつ愛らしい本性を理解した。女性たちの思わせぶりな媚態は楽しいし、彼女たちのありふれた動きや話し方の中に深遠な意味を見て取ることができる。カップを口に運んだりスカートを絡げたりするときの女性たちを理解しなければ、女性を理解…

20131021

まじめに言って、服従する者はたいてい命令者のように見えることが多い。従者は主人が身につけている仮面と態度を受け入れるほかにどうしようもなく、そうすることでそうしたものをいわば忠実に伝えていくのだ。 (ローベルト・ヴァルザー/若林恵・訳「ヤー…

20131020

憤慨する人にはつねに罪びとが対峙しなければならない、さもないと何か物足りないだろう。 (ローベルト・ヴァルザー/若林恵・訳「ヤーコプ・フォン・グンテン」) 7時前起床。8時より12時間の奴隷労働。きのうあれだけ子鹿の(…)さんの給与袋を(…)さん…

20131019

それはそうと僕たち生徒は全員、手鏡を所有している。虚栄心とはいったい何を意味するのか、そもそもまったく知らないのに。 (ローベルト・ヴァルザー/若林恵・訳「ヤーコプ・フォン・グンテン」) 夢。小中高時代の同級生であるところの(…)とならんで川…

20131018

(…)知覚風景界、いや、精確には「第一次的に現前する現相世界」の一全体、これはまだ、直ちに心理現象界と呼ぶことも物理現象界と呼ぶことも不適切であり、物心二元分離以前の現相(フェノメナル)界と呼ぶのが相応しい。 思ってもみるがよい。「心(理)…

20131017

A点とB点から出発して、同時にC点に至り、さらにD点とE点とに到達する普通の運動体を考え、それら二つの運動体を一郎、次郎と名付けるものとする。普通の運動体である場合には、それら二つの個体は出発点から終点までの全経過を通じて“実体的自己同一性”を保…

20131016

ルターは、悪魔がしばしば肛門の汚れたところに姿をあらわすと信じていた。だから悪魔に嘲罵をあびせて駆逐するためには、牛飲馬食して巨大な大便を排泄しなければならぬ、とかれは考えた。それはほとんど強迫観念にも似た気の奪われかたであったが、不幸な…

20131015

11時半起床。9時半にいちど自然と目が覚めたのだけれど二度寝してしまって腐れ大寝坊。部屋に侵入してきた大家さんから家賃をよこせと催促された記憶もあるのだけれど果たして何時であったのか定かでないというか、前にもいちど書いた記憶があるけれどひとの…

20131014

11日(金) 12時半起床。腰痛王。きのうの時点ですでに日常生活にさしつかえの出るほど悪化していたにもかかわらず調子に乗って夜歩きなどしてしまったためなのかどうなのかとにかくまともに動けない。身体が曲らない。きわめて慎重にとった身ぶりのひとつひ…

20131010

10時起床。ものすごい腰痛。ついにきたかという感じ。ここ数日の作業量を思えば仕方ないところではあるのだけれど、それにしてももう少し丈夫に頑丈に屈強になってくれないもんだろうかこの身体はと思わないでもない。腰をかがめることができない。冷蔵庫の…

20131009

9時起床。雨。10時より「A」推敲。14時沈没。62/65。あと3枚というところで力つきてしもうた。クッソしんどい。頭がどんどんバグってくる。漢字の開きを統一するだけとかいっておきながらなんだかんだでまるっと一文書き直したり追加したり削除したりそうい…

20131008

10時起床。11時より15時半まで推敲。ようやく大佐のパートを終えてシシトのパートにまで達した。しかしまだまだ先は長い。こうやってじっくり読みなおしてみると、文章の流れを悪くする唐突な一文がさしはさまれているのに行き当たるたびごとに、いやーこれ…

20131007

10時起床。たたみのうえに寝転んで眠ったからなのかなんなのか、体中いたるところをダニに噛まれている。ひどい有様だ。もともと皮膚の回復力みたいなアレがどうもひととくらべて弱いところがあるみたいで蚊程度ならまだしもダニに噛まれたあとはぜんぶシミ…

20131006

7時前起床。労働。朝イチで顔をあわせた(…)さんにきのう(…)さんとぜんぜん口利いてなかったみたいすけどケンカでもしたん(…)さんとたずねてみると、いや、ぜんぜん、そりゃおまえ(…)くん、別にしゃべることなんてそんなあらへんからね、とあった。誤…

20131005

6時半起床。クロノ・トリガーのストーリーをおさらいする夢を覚めぎわに見た。時の賢者が時の最果てに不時着しておーいだれかいないのかーと叫んだあとにここは時の最果てかとひとりさびしくつぶやくイベントシーンをそっくりそのまま見たようなそうでないよ…

20131004

9時起床。布団からシーツをひっぺがして洗濯した。ひとり暮らしをはじめて九年とかそこらになるけれども布団のシーツを洗って干したのは今日がはじめてである。布団を干すという発想はあったのだけれど、シーツを洗うという発想はこれまでまったくなかった。…

20131003

3時半起床。10時間も寝た。ほとんど無理やり眠りつづけたためか、浅い眠りにつきものの長大な夢と並走することになったのだが、これがまたやたらと設定の練られた夢で、ギムナジウムのような宿舎に寝泊まりする少年のじぶんの目線(カメラ)がとらえる街並と…

20131002

夢。だれかしら親密な人物にテロリストの疑いがかかる(おそらくは(…)だったんでないか)。駅のホームめいたところにじぶんと匿名的な友人ふたり(そのうちひとりは(…)だったように思い返される)がいる。匿名的な友人のうちのひとりが「テロリズム」と…

20131001

10月だぜ!1日だぜ!バースデイは5日だぜ!(http://www.amazon.co.jp/gp/registry/wishlist/24C4HVTMLWVZP) 夜中に何度も目覚めた。思っていたよりもずっと浅い眠りらしかった。6時台に起きた。パンの耳とバナナとヨーグルトとコーヒーの朝食をとったのち…