20231215

 他者が他者固有の経験の中で拾いとってきたシニフィアン(音声、映像、言葉などの記号)を、自己の経験と照らし合わせて受容しうる情況で、自らが変わり、自らや世界を創造しうる喜びを感じられるコミニケーションの可能性を、人間のもつ特殊な条件(他者や幻想に依存し、それらを支えとすること)の中で、精神分析理論は示唆してきた。
樫村愛子ネオリベラリズム精神分析――なぜ伝統や文化が求められるのか』より「第一章 プレカリテとは何か?」 p.40)


  • 10時過ぎ起床。クソ寒い。最高気温は6度。明日以降はもっと寒い。雪も降るかもしれない。
  • 昼飯は第五食堂の炒面を打包。部屋にもどる途中の階段で大荷物の(…)とすれちがう。朝から上の部屋でカンカンカンカン音がしていたが、どうやら工事をしているらしい。寮がボロいせいで、しょっちゅう工事が行われる。
  • 一年生1班の(…)さんから微信。明日『名探偵コナン』の映画をいっしょに観に行く約束をしているわけだが、映画は14時上映開始。だから13時に南門前で待ち合わせしましょうとのこと。同行するのは2班の(…)さんと(…)さん。前者は「転籍」組だったはず。『名探偵コナン』を最後に観たのはたぶん中学生のころなので、最近の話がどうなっているのかは全然知らない。ただ中国に来てから学生ら経由で安室透というキャラと赤井秀一というキャラが大人気であるという話はきいていたので、たぶんこのふたりの情報をおさえておけば大丈夫だろうというあたまでピクシブ百科事典の項目にざっと目を通してみたところ、こちらの知らないキャラの名前が文中ガンガン出てきたので、ええー! いまこんなことになっとんか! と驚いた。それで関連項目も含めてざっと読んだのだが、組織のNo2のおもての顔が流しの寿司職人であるという記述にまずクソ笑ってしまった。それ以外にも黒ずくめの組織の内部にいくらなんでも日本の警察やFBIのスパイなどもぐりこみすぎだろうというアレもあったので、その感想を(…)さんに書き送ると、中国のファンでもその点を揶揄するのがお決まりになっているのか、黒ずくめの組織のメンバー一覧のイラストにこいつはどこどこのスパイ、こいつはすでに死んだ、こいつは組織の裏切りもの……などなどひとりずつ注釈を添えた画像が送られてきたのだが、ウォッカについて「只会开车(車の運転ができるだけ)」という注釈がついていたので、やっぱりクソ笑った。
  • 13時過ぎから17時まで「実弾(仮)」第五稿作文。シーン11は片付いた。シーン12は鬼門。景人とアケミと名乗る女の長いやりとり。通して読んでみたが、やはりがっつり手を加える必要がある。稿をあらためるごとにいろいろなパターンをためしてみているのだが、いまだにしっくりこない。
  • 第五食堂で打包。寮の門前に達したところで背後から声がかかる。スクーターに乗った(…)と(…)のふたり。Gentleman please! というので、門をひらいてやる。今日は寒いなというと、雪が降るかもしれないと(…)が期待したおももちで言う((…)は雪が好きなのだ)。実際、夜中にはみぞれっぽい雪が降ったようで、学生たちがモーメンツに写真や動画を投稿していた。(…)にもHow are you? と話しかける。すごく寒い、手が冷たい、だから授業中はずっとポケットに手を突っ込んでいたのだというので、でもぼくの手のほうがきみの手よりも冷たいと思うよといって軽く握手する。もちろんこちらの手のほうがずっと冷たい。冷え性なのだ。食事の前の手洗いも大変だったという。たしかに今日のこの気温で真水で手を洗うのはつらい。田舎の小学校だからきっと冷暖房もないだろう。
  • 食後は30分ほど仮眠。シャワーを浴びてからきのうづけの記事の続きを書く。ウェブ各所を巡回し、一年前と十年前の日記を読み返す。そのまま今日づけの記事も途中まで書いたところで、来週の日語会話(一)の授業で配布する予定の資料「期末テストについて」を作成する。
  • 今日は『Blondshell』(Blondshell)と『With A Hammer』(Yaeji)と『NO MOON REMIXES』(D.A.N.)と『Tracks』(空間現代)と 『Bringlife the Movie Vol.1 〜Return to Ofuna〜』(bringlife)をききかえした。