20240406

 作者体調不良により、本日の「バビロンMの世紀末ホロスコープアカシックレコードのささやき〜」第1675回はおやすみさせていただきます。ご了承ください。



 寒気でいちど目が覚めた。毛布をかぶって二度寝。次に目が覚めると10時過ぎで、のどは痛いし咳は出るし、おまけに身体がだるくて熱っぽい。体温を測ってみると37度に達するかいなかの微熱だったが、体感としてはそれ以上にしんどい。しんどいことはしんどいが、なるべく通常どおりに過ごそうと決めて歯磨きをしたのだが、その後ふたたびベッドに横たわってしまう毛布にくるまり、寒いな寒いなと思いながら次に目が覚めると12時半をまわっていて、明日の授業どないしよ、もう休もかいな、と思う程度には参っていた。
 クリームパンを食う。コーヒーを飲み、きのうづけの記事の続きを書いて投稿する。キーボードをカタカタ打鍵しまくっているときは一時的にしんどさを忘れることができるが、一度区切りがついてしまうとどっと重いものがのしかかってくる。ウェブ各所を巡回し、1年前の記事と10年前の記事を読みかえす。以下、2023年4月6日づけの記事より。アホすぎる。

 授業は5分はやく切りあげた。それでいつもより一本はやいバスにも間に合ったのだが、いや、わざわざ急ぐ必要なんてなかった、終点の(…)に向かう女子学生の集団と乗り合わせるはめになったせいで、30分か40分ほどある道中ずっと立ちっぱなしになってしまったのだ。こんなふうになるんだったら一本遅らせるべきだった。立っているあいだもずっと書見を続けていたのだが、途中のバス停でおりるおばはんが、椅子からたちあがったあとの支えをもとめて、つり革に手をのばすでもなく柱に手をやるでもなく、なぜかこちらのわきばらあたりのセーターをその下にある肉ごと指先でぎゅっとつまむようにしたので、は? なんじゃこいつ? 新種の妖怪か? とびびった。ふつうにちょっと痛かったんやが。「いてっ!」とか言ってやればよかったんだろうか? そういえば、Aには一時期、中学および高校時代だったと思うが、でかい音で屁をこくたびにバカ殿様を演じる志村けんみたいな高い声で「イテーーーーーッ!」と叫ぶという持ちギャグがあった。Aは基本的にユーモアのセンスが壊滅的で、彼によるウケ狙いの行動および発言はことごとくそれがウケ狙いであることすら周囲から理解されないレベルでドン滑りするというのが日常だったので(と同時に、やつはあたまのネジが外れているタイプのヤンキーだったので、冗談でもなんでもない本人は本気のつもりのふるまいが、その突拍子のなさによって爆笑を誘うということはたびたびあった)、年に一度か二度、ウケ狙いの行動が一度でも成功すると、それを一日におよそ三十回、数年単位で続けるという最悪の悪癖があった(だいたい次のオリンピックまで続く)。だから、屁をこくたびにバカ殿様を演じる志村けんみたいな高い声で「イテーーーーーッ!」と叫ぶというふるまいも、当時はみんな飽き飽きしており、反応せず流すのが普通になっていた——というかそれを流そうとする意識すらなく流していたのだが(それは自衛隊のヘリコプターの音やセミの鳴き声や遠くを走る暴走族のバイクの音なんかと基本的に変わらないものだった)、しかし冷静に考えてみると、屁をこくたびに痛みを訴えるというのはクソおもしろくないか?

 作業の途中、二年生のR.Uくんから四択問題に関する質問。たぶん四級試験の過去問であると思うのだが、四択問題であるにもかかわらず二択が正解になっている。日本語ネイティヴにちゃんと監修させろよといつも思う。
 体調次第では明日の授業は休むかもしれないわけだが、とりあえず出席する方向で準備をすすめる。「わたしのアイドル」の資料を印刷して配布する必要があるのだが、コピー用紙が残り少なくなっていたので、とりあえず第五食堂近くの文具店へ。500枚入りのA4用紙を購入。ついでに果物店で串にささったメロンを買い、帰宅後にそいつを食いながら必要な資料を印刷してホッチキスで綴じる。身体がやっぱりしんどい。熱が高くなっているのがわかる。

 このあとの詳細は忘れた。第五食堂で夕飯を打包して食したのはたしかだが、たぶんその直後だろう、もうあかんわ、しんどいわとなってしまい、寝床に倒れこんだ。で、身体のもとめるままに眠るわけだが、熱があるせいで寒気をおぼえる、かといって毛布にくるまると汗だくになって気持ち悪い、そういうなかでときおりうめき声をあげながら浅い眠りを継ごうとするも、咳をゲホゲホやるたびにはっとして目が覚める——そういうのをずっと続けるはめになった。日本から持ってきた風邪薬を飲めば楽になることはわかりきっていたが、夕方に花粉症の薬を一錠服用してしまっていたので抗ヒスタミンの成分が過剰になる、それはよくないんではないかというアレで服用をこらえつづけたのだが、熱が下がらないかぎりはなにもできない。体温計で測ってみると37.5度あるかないかで、こんなもん微熱中の微熱やないかとあたまでは思うわけだが、身体のほうはやたらとしんどく、これは母親譲りの体質かもしれない。いや、母の場合はふだんよっぽどのことがないかぎりは発熱しない、そのせいで37度台の微熱であっても伏してしまうというアレだから、こちらの場合とちょっと事情がちがうのかもしれないが、しかし熱に弱いという一点ではおなじだ、発熱すると本当になにも手につかなくなってしまう。だから当然本も読めない。浅い眠りのなかで延々とじぶんのうめき声を耳にし続けるはめになる。
 たぶん23時ごろだったと思うが、目が覚めた拍子に、こりゃ明日の授業無理やわと思われたので、二年生のグループチャットのほうに明日は休ませてくださいの通知を送っておいた。あと、コロナのときに備蓄しておいたポカリスエットの粉末があったので、アイスコーヒー用のボトルに水といっしょにいれて溶かし、それを目の覚めるたびにちびちび飲んだ。4時ごろだったか、6時ごろだったか忘れたが、もうぼちぼちいいだろうというわけで、食パンを生のまま半分ほどかじったのち、風邪薬を服用。それまではかなりしんどかったが、薬がきいて熱が下がったあとはぐっとくつろぎ、途中で半端に目が覚めることもないまま、昼ごろまで眠り続けた。結果的にたぶん17時間以上眠り続けたことになるんではないか。