20230902

 10時起床。(…)から微信。明日の10時から会議とのこと。歯磨きしながらスマホでニュースをチェックし、洗濯機をまわし、トースト二枚の食事をとる。食後のコーヒーを飲みながらきのうづけの記事の続きを書いて投稿し、ウェブ各所を巡回し、2022年9月2日づけの記事も読み返す。並行して、(…)さんに微信を送る。てっきり(…)の病院に入院しているものだと思っていたのだが、そうではなくていまは故郷の実家にいるという。手首を切ったあとに実家にもどったのか、あるいは実家にもどったあとに手首を切ったのか、そのあたりのところはよくわからないのだが、いずれにせよ明日ふたたび大学にもどってくるとのこと。休学をするつもりはないらしい。精神に不調があると大学から認定されると、一年間の休学を強いられることになるのだが、彼女としてはそれをなんとしても避けたいというあたまがあるようす。ほかの先生は事情を知っているのかとたずねると、(…)先生だけは知っているという返事があったので、ということは全教員の知るところになるのも時間の問題であるなと思ったわけだが、そのほうが彼女にとっても好都合かもしれない。(…)先生にしても(…)先生にしても精神疾患に対する理解がマジで一ミリもないわけだが、それでも今回は手首をかなり深く切ったという、こういう言い方をするのもアレであるが、ある種目にみえるインパクトをともなう出来事が生じたわけで、それだったら多少は彼女に対する配慮なり気遣いなりが生じるんではないか。辛いときや調子がよくないときは、風邪でも頭痛でもなんでもいいから嘘をついて授業を休むようにと助言する。

 今日づけの記事をここまで書いた。時刻は14時半。授業準備にとりかかる。日語基礎写作(一)はほぼ完成した。「悲しみは」の資料のみまだいくらか改稿する余地があるが、これは学生のレベルに応じた手直しが必要なタイプのアレであるので、授業直前にあらためてチェックする。残すところは日語会話(一)を5コマ分改稿すればいいだけ。
 寮を出る。返校中の学生の姿を見かける。みんなスーツケースをガラガラさせている。そんな学生らにまじってキャンパス内を散歩する近隣住民の姿もある。バスケコートも盛況。(…)でいつもの食パンを三袋買う。おっさんでもおばさんでもない、旗袍を着た若い女子が普通にこちらの前に割りこんできたので、嘘やろと絶句した。学生世代の若い子でこういうことをするのは滅多にいないのでおもわず硬直してしまった。農村出身の新入生だったりするのかなと一瞬思ったが、新入生が大学にやってくるのはもう少し先のはず。
 帰宅。シャワーを浴び、ストレッチをし、コーヒーを淹れる。19時半から「実弾(仮)」執筆。夏休み中ほぼまるっと執筆から離れていたので(厳密にいえば、資料を集めたり参考になるだろう小説を読んでいたりしていたので、完全に離れていたわけではない、というかあたまの片隅につねにこの小説のことがあったのだが)、ひさしぶりの本業再開だ。原稿とは別に大量のメモ書きや資料も残されているので、いまさらではあるけれどもそいつらをいったんプリントアウトしてデスクの壁にはりつけることに。とはいえ、2011年から2012年にかけてのめぼしい出来事をまとめたり当時の日記から使えそうな箇所を書き抜きしたりした資料はけっこうなボリュームになるので、そいつらだけはパンチで穴をあけて綴り紐でまとめるかたちにした。
 資料をそうしていったんまとめたところで、原稿をひらく。まずはシーン35を読み返す。それからシーン36にとりかかるわけだが、さすがに一か月以上離れていたこともあって、チューニングを合わせるのでほぼ手一杯という感じ。まあ今日はリハビリみたいなものなのでこれでよしとする。
 夜食はラーメン。歯磨きをすませてはやばやと寝床に移動したのち、『小説の自由』(保坂和志)の続きを読み進めて就寝。今日は『Kayn: Cybernetics III / Nono: Contrappunto Dialettico Alla Mente』(Roland Kayn & Marino Zuccheri)と『Wanne 4』(Markus Oehlen)と『Clear Memory』(Bomis Prendin)と『When the Shadows Felt the Sun』(The Cabs)を流した。