20130505

6時起床。前夜の快眠のおかげで体調良好。ひさしくないレベルの絶好調である。前日分のブログを記したのち出勤。8時より12時間の奴隷労働。朝礼「おはようございます!愛を知らないラブホテルスタッフこと(…)です!」。昼休み中、(…)さんがパソコンに向っている(…)さん相手にたいしてなにやら指示らしきものを出していたので何やってんすかとたずねると、(…)くんニコニコ動画とか観る?と(…)さんがいうので、YouTubeの補完って程度ですねと答えると、配信とか生放送とかできんの知ってる?とあるものだから、知ってますけどじっさいに観たことはまだないっす、おもろいんですか?とたずねかえすと、ときどきものすごいおもろいのあるでー、DJやってるやつとかじぶんの演奏生放送してたりするしな、とあって、そうこうしているうちにアカウントを取得した(…)さんがさっそくR-18みたいなカテゴリ−を光速でクリックしだして、でもメンバー限定とかなんとかでほとんど見れないみたいなことをいっているうちにたぶんR-18とかではなくてふつうのアレだと思うのだけれど、やたらとギャルギャルしい女の子が口元だけマスクで隠したうえで顔をさらしてなにやらひとりがたりしているところに行き着いて(そういうときの(…)さんはただギャルが大好きなだけの四十前のオッサン以外のなにものでもない表情を浮かべる)、画面上を流れゆくコメントをひとつひとつ拾っていってそれにたいして何やらどうでもいいことを答えるみたいなスタイルで、(…)さんがいうにはこの双方向性のやりとりみたいなのがごくごく一般的な配信スタイルらしいのだけれど、とりあえずなんかコメント送ってみましょうやとなったので、ほんじゃあとりあえずやればできる男(…)参上!みたいなアレでいきましょうよとこちらから提案し、それでじっさいにそう(…)さんが打ち込んだのだけれど、そしたらそのギャルギャルしい女の子が画面上を右から左にむけて流れゆくわれわれのメッセージを見るなり、「できる男サンタク……?」みたいなことを呟いたのでいちどう爆笑した。今日はもうこれが見れただけでお腹いっぱいだと(…)さんは腹を抱えていた。(…)さんこういうのちょくちょく見るんですかとたずねると、うんまあ一時期とか荒らしまくってたりしたしねみたいなことをいっていて、その返答にはまあ若干引くというか、イメージにないというか、いやイメージにないことはないな、むしろやっぱり!みたいに得心するところもあったのは、(…)さんがたびたび口にする極右的な発言がしばしば嫌韓系のまとめブログに転載されている発言そのままであったりするのにひそかに気づいていたからで、だから2ちゃんやニコニコ動画なんかにはわりとディープにはまっているんでないかと、これはもうずっと以前から思っていたことなのだけれど、今回の一件ではっきりと確証を得た気がする。(…)くんがここに来るまえに働いてたひとでこの配信をやってたひともおるしな、というひとことには、へえーと思った。じぶんの想像しているよりもずっとこの界隈のユーザーは多いのかもしれない。
在庫整理をしていた(…)さんが以前ちかくにある廃墟からパクってきたものすごく型の古い扇風機を持ち出してきて、ふつうの扇風機みたいなかたちではなくて正方形の、どちらかというと石油ファンヒーターみたいなかたちをしたやつで、ひとめ見るなりなんやそれ換気扇か?と発した(…)さんの一言もうなずけるそんな一風かわったレトロな一品であるのだけれど、それを両手に持ちながら(…)さんが、(…)おまえこれいらんけ?というので、ためしにコンセントをさしてスイッチを入れてみたところきちんと動く。ただかたちがかたちなので首ふり機能がなく、こんなもんつけっぱなしにして眠ってしまったら身体だるっだるになるわみたいなアレであるのだけれど、しかし以前住んでいたアパートの大家さんにあずけていた扇風機をなくされてしまったばかりであるし、デザインがサイコーというのもあるので、そんじゃあいただきますということにした。(…)さんがどうせヒマだしといってファンをひとつずつ取り外して雑巾で拭きとってくれた。バイトの帰路、片手にそれをさげながらケッタをえっちらおっちら漕いだのだけれど、いくらそれほど重いものではないとはいえ、やはり25分の道のりとなればそれ相応にしんどく、右肩から首にかけてが異様に張りつめて痛かった。
(…)さんがほぼ寝たきりの義父の病院移動とその後にひかえている親族とのバーベキューにそなえて早上がりして、ヤクザもののくせしてなぜかこういうところはものすごく気配りができるというか気が弱いというか、とりあえず従業員全員分のジュース代とおかしを置いていってくれたのだけれど、さてそれじゃあ何を飲みますかとなると結局みんな酒を選ぶといういつもの展開で、(…)くんもたまには酒にチャレンジしてみるかと(…)さんがいうので冗談でハイボール一丁と頼んだのだけれど、そしたら本当に出てきて、それは酒をまったく受けつけないじぶんのためにつくられたごくごく少量のウイスキージンジャエールで割ったものだったのだけれど飲む前からすでに酒の香りがぷんぷんするものだからそう伝えると、これでにおいわかんの!信じられへん!と驚かれた。それでとりあえずひとくち含んでみたところ、ぜんぜん飲めないということもなく、むしろちょっと美味しいくらいで、でも美味しいといえばそりゃあまあ純度100%のジンジャエールのほうが美味しいに決まっているのだけれど、とりあえず飲んで、それから(…)さんの飲んでいるカルピスサワーみたいなのを一口もらって、そしたらその場で即「ブハー!!」って吐いて、そのあと(…)さんの芋焼酎をひとくち含んで、そしたらげろマズで、こんなもんがどうして美味いのかお子ちゃまのじぶんにはまるでわからんのだが、そんなこんなでハイボールをジョッキいっぱいちびちびやってるうちにだんだんと身体がだるくなってきて、いつのまにかぐてーとなってしまって、あかん!(…)くん完全にキマっとる!と騒ぎだす周囲の声もいつもよりひとつ遠い。いつものごとくひとり突っ走って三杯四杯とぐびぐびやりつづけた(…)さんも完全に酔っぱらいモードに突入し、いちおう現場は日中の職場のはずなのだけれど実態は完全に夜更けの居酒屋のノリで、(…)さんは完全にアッパーだったけれどこちらはもろダウナーで、でもやっぱり笑い上戸になってしまうしちょっとまともに歩けそうにもない状態だったのでずっと壁にもたれてぐてーっとしていた。(…)くんもうあとはウチらがやっとくからちょっと寝ときないと(…)さんが言ってくれたのだけれど、別に気分が悪くなるということもなくてただ単純に身体が熱くて動くとすぐに息が切れて鼻水が出るというだけの話で、だからきちんとやることはやりつづけたのだけれど、それにしても(…)くんいいなーそんな少量でそこまで酔えるなんて神様からのプレゼントやでーと酒豪たちからしきりにうらやましがられた。酩酊は低い位置で持続しつづけた。夕方から出勤してくるひとたちはたぶん今日のあいついつもよりよくしゃべるなーと思っていた気がする。
いちど帰宅して扇風機を部屋に置いたあとそのまま生鮮館にいってそしたら刺身が半額になっていたのでそれを買ったら財布の中身がとうとう千円を切ってしまっていよいよ不安になるのだけれど、とりあえず三連勤で疲れてはいるのだけれどそれでも昨夜はぐっすりどっぷり眠ったし今朝は4時起きでもないし、なんだかまだまだ余力のある気がしたのでジョギングに出かけることにした。するとやばいくらい快調に足が動いた。なんのかんので12時間勤務の後だから足首に負担はかかっていたし両脚ともにずーんと重苦しい感触はあったのだけれど肺というか全身の体力というかそちらのほうはやばいくらいの快調で、こんなペースで息切れひとつせずに走りきれるものなのかとびっくりすると同時に、じぶんが常日頃いかに体調不良であったかというかここ最近のじぶんがいかにHP/MPが全回復するレベルの休息をとらずにいたかというか、半分くらい回復した値をじぶんの最大値だと誤解していた節があることに気づいた。勉強や作文ふくめてそれ相応のパフォーマンスを発揮するためにはやはりそれ相応の休息が必要なのかもしれないと思った。それができないところにじぶんのカルマがあるわけだが。
熱い湯を浴び、ウェブを巡回し、ここまでのブログを書き記したのち、食って踊って聴いて観て寝た。