20130614

11時起床。弟からの着信履歴。嫌な感じ。かけなおしてみるとなんてことはない、なんとかカードやらを発行してくれている会社が今年度分の年会費を引き落とししたことを告げる通知をこちら宛に送付したところ届かなかった、おそらくは引っ越ししたのだろうと思われる、ゆえに現住所の登録をお願いしようと実家に連絡させていただいていた、みたいなアレだったのでひと安心して二度寝。30分後にきちんと起床して朝食。ブログ書く。途中で教材が届く。文法関連の書籍。郵便受けには漢『導〜みちしるべ〜』も入っていた。このところまた円町時代のように毎日のごとく荷物の届く日々が続いている。
14時より発音練習&瞬間英作文。この部屋の暑気はどうしたものか。部屋にいるだけでぐったりとしてしまう。日射しこそきついとはいえまだ外のほうが風の流れのある分、日向を避けさえすれば存分に涼しい。部屋にいると頭がおかしくなる。(…)さんに今年もまたお部屋を貸していただけないかと打診したいところだが、なんとなく気がひける。偶然どこかで会った際にお願いするほうがいい。英語の勉強というのは基本的に声を出すものなのでネコドナルドに行くのはためらわれるし、人手の多い少ないの差こそあれ薬物市場も似たようなものではある。となるとビブレを拠点に活動するほかないのではないかという気がしないでもない。冷房はしっかりきいていて涼しいし、館内に点在するベンチやソファのうち周囲にひとの少ない一画を利用すれば声を出すこともたぶんできる。たとえひとがいたとしても小声で音読する程度ならばそれほど浮いて見えないだろうショッピングモール特有の騒々しさもある。円町に住んでいたころ、39度の室温にたえきれず、最寄りのミドリ電化エスカレーター付近にあるベンチに書物片手に避暑してすごしたことが何度かあったが、何日か通いつづけているうちに、まったく同様の発想から連日おなじベンチに腰かけている人物がひとりいることに気づいて、そのひとはホームレスだった。京都でホームレスをするのは至難のわざだ。ミドリ電化での避暑をくりかえしていた夏、都市でサバイバルするというコンセプトをひらめいたことがあったが、同じようなことを今日もまた考えた。ある目的のためにしつらえられてある環境をその目的からずらしたところで利用する、機能のおこぼれにあずかるのではなくその機能自体を曲解してしまう、子供が横断歩道の縞模様を足運びのためのゲームとして作り替えてしまうように、都市の機能をみずからがサバイブするためのインフラとして作り替えてしまう。大学時代のクラスメイトでひとり、アパートにネットがないからという理由でわざわざ深夜に大学の近所にまで向かい、無線LANをひろってエロ動画をダウンロードしていた強者がいたが、要するにそういうことだ。
夕刻、整骨院へ。となりの寝台で治療を受けていた、声色と口調からしておそらくは老婆とおもわれる人物と整体師さんの会話がなんとなく耳に入ってきたのだが、ここ三日ほど余裕で35度以上をマークしつづけているかんかん照りの京都とは打って変わって、東京はいま大雨で、なおかつ気温が20度前後、涼しいというよりは肌寒いくらいの気候なのだという。どうなってんだ。新旧首都対決は東に分あり。引っ越したい。
帰宅後、炊飯器のスイッチを入れて薬物市場へ。入り用のものをいろいろ買うついでに瞬間英作文の残りをかたづける。学校帰りの中学生らしい男子数人がたむろしていたが、かまわずぼそぼそと小声で彼らがいままさに学校の授業で習っているであろうレベルの英文をくりだしつづける。かたづけおえたところで店をあとにして無印良品へ。扇風機とサーキュレーターの現物チェック。生鮮館で買い物をすませて帰宅。そしてジョギング。アホみたいに汗をかいたのですぐに入浴。大家さんの寝室で流しっぱなしになっているテレビの音声(たぶん常時NHK)が風呂場にまで届くので両脚を冷水でアイシングしながらぼんやりと聞いていたのだけれど、熱中症に気をつけてくださいみたいなアレで、その中でひとり暮らしをしているお年寄りにはなるべく声をかけるようにしましょうということが語られていたのだけれど、大家さんの身内のひとたちからすればこのアパートがあることによって、つまり、大家さんと頻繁にコンタクトをとることになる若い住人が常に近所にいることによって、今年で95歳になる大家さんが一人暮らししているというこの現状の危険を了承することができる、みたいな側面もあるんではないかと思った。
芸術とは掟を破る瞬間の閃光である。
夕飯。いただきますしたところでおもての小窓越しにKさんから声をかけられたので出ると、中国に渡るまでのあいだのつなぎとして高島屋でバイトをはじめた(…)さんが職場の関連で無料でいただいてきたという高級鯖寿司をまるごと一包みくれたので小躍りした。明日の夕飯はこれで決まり。睡眠導入。強制スリープ。