20130619

 19日午前11時45分ごろ、兵庫県上郡(かみごおり)町大持の県立上郡高校で、1年の女子生徒が休み時間中に「気持ち悪い」と体調不良を訴え、過呼吸を起こした。その様子を見た別の生徒らが正午過ぎにかけ、次々と過呼吸などの症状を訴え、1年生17人と3年生1人の女子生徒計18人が隣接する赤穂市内2カ所の病院に搬送された。いずれも意識があり、命に別条はないという。
 兵庫県警相生署によると、最初に体調不良を訴えた女子生徒は、生徒の間で「霊感が強い」と言われていたという。その生徒は泣きわめくなどパニック状態になっていたといい、同署は他の生徒も同様にパニックを起こしたとみている。
 同校によると、校内でのパニック状態は1時間ほど続き、生徒らは次々に保健室に運ばれた。けいれんを起こすなど症状が悪化する生徒もいたため、学校が午後1時半過ぎに119番した。
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/130619/waf13061918540013-n1.htm



夢。実家らしき一室にいる。恋人らしき女性が海外で行方不明になったという連絡が入ったのを受けて荷造りをしている。女性は(…)さんのようでもあれば(…)のようでもある。家出前の悲壮感のようなものに取り憑かれながら、自らの決意のせいでますます胸の切なくなる奇妙な自意識とともに、グレゴリーのリュックサックの中につめこまれたペットボトルや紙パックの飲み物を検分している(こうした悲壮感と切迫感はある種の通奏低音として最初から最後までこの夢を貫き導くことになる)。いてもたってもいられぬ気持ちから足取りの途絶えた現場にむけて自らむかおうとしているらしい。リュックサックの中につめこまれていた紙パックのオレンジジュースの口が開いているのを見つけたので、これはいらないと鞄の外に取り出す。となりに坐っていたアル中とも認知症ともつかぬ老人に差し出してみると、喜んで飲もうとするので、賞味期限のとっくに切れていることを告げるが、老人はいっこうに気に介さない。すでに実家ではなく、中庭をとりかこむ回廊型に無数の高い櫓が軒を連ねてたちならぶ架空の村落の一画にいる。中庭の位置はむろん吹き抜けとなっている。手すりも何もないその吹き抜けに足をだらりとぶらさげて、斜め後方に腰かけている老人の気配を感じながら荷造りをしている。いつのまにやら歩きだして、いつのまにやらずいぶん時間が経過したものらしい。夜の交差点をさしかかったところで、信号待ちをするバイクに乗った若者が対向車線でおなじく信号待ちをしている別のバイクに乗った若者にむけてなにやら怒鳴り散らしている。若者の正体は高校時代の同級生の(…)である。(…)の挑発を受けるかたちで信号を無視してやってきた若い匿名的な不良の乗るバイクにむけて(…)がバイクごと突進する。それからバイクを降りた二人によるケンカがはじまるが、両者ともにクリンチばかりしていていっこうにケンカらしいケンカにならない。その様子を交差点をとりかこむだだっぴろい田んぼの、車道よりも数段低くなった位置からぼんやりとながめながら、ふたりともさんざん突っ張っているくせにひとを殴ることができないのだと思う。(…)がほとんどじゃれ合いかと思われる右フックを相手の胸のあたりにいれたところで唐突に和解の瞬間がおとずれ、ふたりの立ち回りのせいで渋滞の起こりはじめていた車両がようやく通常どおり走りはじめる。(…)の右手には手のひらよりも巨大なダイヤモンドが握られている。それを相手から奪ったことで決着がついたものと思われる。(…)と目が合う。なにやら話しかけられるが、はっきりと覚えていない。匿名的な不良がスマートフォンを持っていたので、それを借りて恋人らしき女性の名前を検索してみるも、ニュースに続報はない。城に戻るという認識が働く。昼間である。見覚えのない急斜面の先から(…)夫妻がおりてくる。その先に城があるらしい。夫妻はこちらの顔を認めるなり、気遣わしげな表情を浮かべる。続報はないのかとたずねるも、ないという返事。(…)夫妻が上野千鶴子と匿名的な男性へと姿を変える。携帯を見ると、メールが三件入っている。高校時代の同級生の(…)くんから一件、同じく同級生の(…)から二件、いずれもその日おこなわれる同窓会についての連絡である。そんな約束があったかどうかはっきり覚えていないし、そもそもそんな集まりに出席している場合でもない。上野千鶴子と匿名的な男性と三人そろってショッピングセンターの一画にいる。まず男性がトイレに行く。次いで上野千鶴子が婦人服コーナーでたちどまる。先を急ぐ旅である。ふたりを置きざりにしてとっととエレベーターに乗りこむ。そうしたふるまいにはそれほどこちらは懸命なのだという訴えとも目配せともつかぬものが多少は含まれている。片意地を張るような心地。また実家にいる。ほかにひとの気配はない。皿にもられたチキン南蛮が散らかった床の上にラップもせずに放置されている。とっくに冷めている。玄関のほうから誰かと携帯電話で通話をしているらしい弟の声が聞こえてくる。声はだんだんとこちらに近づいてくる。誘拐か殺人か失踪か、いずれにせよ法的な手続きを踏む必要がある、そう語る弟の声の抑揚や口調の細部から、事件は事件としてわりきって冷静に処理するだけだという態度が、経験的につちかわれたものとしておのずと発露するというよりは、むしろそうした態度を誇示することによって自らを熟練者として、その道のプロとして、エキスパートとして、他人の目にさらしてみせたいという自意識もあらわにひけらかされているように聞こえる。恋人らしき女性の足取りがとだえたのはタイである。ならばなぜじぶんは歩いていたのか。おそらくセントレアまで歩いていって、そこから飛行機に乗るつもりだったのだと、夢の荒唐無稽さに辻褄をあわせようとする声があがる。
10時起床。強烈な夢の余韻にしばらくぼうっとする。感情がやたらめったら揺さぶられつづけるような夢だった。パンの耳を二枚食べてコーヒーを飲んだあと、長々と夢を書き記して0時。発音練習。のち雨が降り出す前に近所の美容院へ。ざっくり短くする。小さな店だったし店員さんもどことなくぱっとしない感じだったので期待はしていなかったのだが、仕上がりがダサかったので後から両側をかりあげてツーブロックにしてもらった。音楽とかやってるんですかとまたいわれた。ぷらぷらフリーターをしているというと、必ずミュージシャンとかバンドとかそういうキーワードが持ち出される。そうして小説を書いていると答えると、おおーっとびっくりされたあとに、少し戸惑うような表情を相手はきまって浮かべるのだ。以前の職場でもある程度言葉を交わすようになった常連客からはきまって兄ちゃんバンドとかやってんのやろといわれたものだった。おそらくヒゲとピアスと長髪のせいだろう。小説を書いているとネタ晴らしをすると、ああいわれてみれば喋り方がそれっぽい、といわれることもある。理屈っぽい早口になっているんだろうかとおそるおそるたずねてみたところ、書き言葉でしゃべっている感じがするといわれたことがかつてあって、なるほどそれはたしかにそうかもしれないと腑に落ちたものだった。
帰宅。15時半よりこれまで手をつけていなかったリスニング&発音テキストに着手、のはずが気がつけば18時までがっつり居眠り。びわをもってきてくれた大家さんの声によって目覚めた。それから一時間ほどくだんのテキストに取り組んだあと整骨院へ。美容院からの帰路あたりからひたすら強雨が降りつづけていて近所のスーパーに買い出しに行く気すらおきない。鴨川の水が涸れかけているという話もあったことであるし、五月末に梅雨入りして以降いちども雨が降っていなかったこともあるしで、たまにはこれくらい降ってくれなくちゃああのオオサンショウウオも難儀だろうけれど。本来ならジョギングに出かける曜日であるが、強雨のためパス。身体を休めるときはきっちり休めるべきとのアレから筋トレもパス。近所で買った総菜をおかずに簡単な夕飯。22時より0時半まで英語。気になる箇所があったので調べものをするつもりでたちあげたネットにずぶずぶ沈みこんでしまって気がつけば3時半。たっぷりの昼寝にもかかわらず睡魔。ゆえに就寝。
今日も今日でぜんぜんダメな一日だった。最近ずっとパッとしない日々ばかり続いている。この一週間、平均して一日三時間も勉強していない。なあにがパッションだ。鬱々とした気分が雨脚よりも重い。床についてからじぶんの心理をじっくり観察してみた結果、悲しいとかつらいとか切ないではなくて、じぶんの場合、なにもかもがめんどうくさいという投げやりな気分こそがそのまま死の誘惑に直結しているらしいことを発見した。追い込まれてボロボロになって涙ながらに恨めしくも悔しい気持ちで首を吊るのではなくて、このゲームにはもう飽きたから一抜けしますといってドライに身投げする感じ。そういう結末が控えているのが目に見える。遠い先の話か明日の出来事なのかはよくわからんが。すべて気分の問題だ。