20130907

2(月)
昼すぎに那覇到着。国際通りを歩きまわってゲストハウスに飛び込みで宿泊。ドミトリー。細い路地を探検して発見したローカルな食堂でゴーヤなど食して眠る。

3(火)
台風の影響で欠航か否かきわどい分かれ目にあった久米島行きのフェリーが予定時間を送らせて出航するとの情報を朝から得たのでむかう。これまでに経験したことのない波と揺れに見舞われた片道三時間の船旅。出航30分と経たぬうちにトイレに駆け込んだ(…)は結局そのままいちども個室の外に出ることなく涙ながらにこんなの拷問よと叫び、見ているこちらもつらくてたまらない。島に到着したあとは最安値のゲストハウスで寝込んだ。(…)の大好きなピクサーのアニメーションを見て眠った。

4(水)
朝からビーチに向かうも日射しの強さにたえられないとSがいうのでゲストハウスに引きかえす。昼過ぎからゲストハウスのオーナーが貸してくれたひとり乗りのカヌーをもってふたたびビーチにむかったのだが、カヌーをひとりでかついだその際に腰をいわしてしまって超不安。遠浅の海で泳いだ。貝殻を拾った。夜は島の食堂でうみぶどうやらジーマーミ豆腐やら紅芋やらを食した。沖縄経験のあるひとことごとくに飯だけは期待するなといわれていたのだが、ハードルを低くしてもらったそのおかげか何なんのか、たいへん愉快で快適な夕食を楽しむことができた。夜、ビーチで流れ星などを見る。

5(木)
午前中はゲストハウス併設のカフェ、というよりは喫茶スペースでチルアウト。つげ義春などをたいそうひさしぶりに読む。午後からはボートではての浜にむかう。(…)さんより猛プッシュされていたビーチであるが、遊泳区域が限られていたのがいくらか残念だった。こちらとしてはやはり最低でも水深3メートルはあるところで潜り狂いたいのだが、しかし泳ぎに不安のある(…)にはこれくらいがちょうどいいのかもしれない。(…)にはシュノーケリングのセットをレンタルしてもらうことにして、こちらは手持ちのゴーグル一本でひたすら南国の魚たちとたわむれた。はての浜に滞在できたのはわずか二時間であった。不満だらけであったが、それでも帰島するボートに乗るころにはふたりそろって頭痛に苦しめられ、ゲストハウスに戻るやいなやすこーんと三時間眠りつづけたのはやはり軽度の日射病に罹患していたゆえなのかもしれず、二時間はちょうどよい按配であったねという結論に落着しもした。薄暗い空がどっぷり黒く染め抜かれて星のまたたくまでの一部始終を観察したあとにくだんの食堂でふたたび楽しい夕食。食後はまたビーチに戻って流れ星をながめた。

6(金)
朝焼けを見たいという(…)の希望に沿うて寝つきも寝覚めもピカイチのこちらが責任をもって4時起床。(…)を起してそろって肌寒いビーチに出かけたが、日の出は結局6時ごろであったんでないか。まん丸な太陽が水平線のむこうがわを上昇してくる、というようなアレはいっさいなく、ただ赤い光の筋がまだらにそして放射状にじわじわと空に浮かび上がる、そのようなことの次第であった。宿にもどり二時間の仮眠をとったのち自転車を借りて畳石見学。ついでに軽く遊泳。ゲストハウスに戻ってパッキングしたのちタクシーで港までむかいそこからフェリーに乗りこんだ。船酔いの極度の不安をおぼえている(…)のために購入してあった酔い止めを服用し、横になって眠ることのできるスペースを早い段階から確保しておいたその甲斐あって、四時間の道のりを無事にクリアすることができた。初日と同様のゲストハウスにふたたび宿泊。どうしてもドミトリーしか空いていない。アメリカ人がうるさくてあまり眠れず。声のでかい英語話者がいればだいたいアメリカ人の法則は揺るぎない。

7(土)
朝からモノレールで空港へ。那覇空港から関西空港へ、関西空港から京都駅へ。ヨドバシにて(…)のカメラ交換したのち帰宅。洗濯機を三回まわし、お土産のうみぶどうなどを食す。夜、第二次妊娠騒動。船酔いで吐きつづけていたときもひょっとしてつわりだったんではないかと気が気でなかったというので、不安だらけのセックスもつまらないものであるしそれだったら別にハグ&キス&サムシングだけでもいいんじゃないのと提案して就寝。