20130921

労働。世間は三連休の中日(ということはつまりじぶんにとっては三連勤の中日になるわけだが)である。客足遠し。きのうヴァルザーを読み終えてしまったので、それでもってかれこれ一週間ほど英語を口にしていないという現状にやや懸念を覚えないでもなかったので、仕事の合間にじつにひさしぶりに瞬間英作文をした。まるっと二ヶ月離れていたテキストにもかかわらずわりとすらすらとこなすことのできるじぶんがいて、中国語のペラペラな祖父がしばしば外国語を勉強するならその国の女と付き合うのがいちばんはやいと口にしていたけれども、一理ある。やはり実戦で鍛え抜かれると知識の身体にたいする浸透の度合いがちがう。
ここ数日ずっと連絡のとれていなかったアルバイトの(…)くんから、というかより正確には(…)くんから連絡を受けた(…)さんからようやく生存報告があった。ひき逃げされて病院に運びこまれていたらしい。職場に連絡を入れようにも携帯の液晶がバキバキになってしまってうんぬんかんぬんという次第だったようで、いずれにせよ怪我は大したことない、翌日は出勤するという話だった。
仕事を終えてから(…)と自宅で合流し、なか卯に出かけた。(…)の大好きだった衣笠丼と販売がはじまったばかりの鴨肉のつけうどんみたいなのを食った。それから(…)に出かけた。とうとうフリーになったのと(…)さんにたずねられたので、バッドエンディングだったと笑って伝えた。(…)とろくでもない話をしているうちに猛烈な睡魔に見舞われてカウンターに腰かけながら軽く居眠りした。しばしばひとに指摘されることであるのだけれど、じぶんは眠気に弱い。いちどきざすとどうにも抵抗できず、ほんの一秒前までしゃべっていたのがいきなりカクンとなって、ひといきに落ちたりする。ちょっと尋常でない。ガリ痩せにもかかわらずいびきのひどいことなどをあわせて考慮すると、睡眠時無呼吸症候群とかナルコレプシーとか、睡眠にかかわるなにかしらの病気をひそかに持っているんでないかと疑うこともある。店を出るまえ(…)さんにお連れさまは帰国したんですかとたずねられたので、ここでもやはりバッドエンディングでしたと応じた。
(…)とそろってぶらぶらと家路をたどる途中(…)さん宅の前を通りかかると(…)さんが植木に水やりをしていて、ちょっと(…)さんマジ聞いてください、バッドエンドだったんすよと、今度は問わず語りにことの次第を説明した。まあこういう幕切れになったからにはもう結婚や将来をほのめかされることもないだろうしそういう意味ではちょうど良かったんかもしんないすというと、ヒマラヤ登山の誘いが今後あらためてあってもぜったい受けたらあかんよとアドバイスがあった。紙パックのみかんジュースをもらった。(…)は国産の野菜ジュースをもらっていた。ふたりで飲みながら帰った。