20131001

10月だぜ!1日だぜ!バースデイは5日だぜ!(http://www.amazon.co.jp/gp/registry/wishlist/24C4HVTMLWVZP
夜中に何度も目覚めた。思っていたよりもずっと浅い眠りらしかった。6時台に起きた。パンの耳とバナナとヨーグルトとコーヒーの朝食をとったのち昨日付けのブログの続きを書いた。ひさびさにやたらめったらな長文になったと思ってためしに400字詰めで換算してみたところぴったし30枚だった。時間と労力の無駄。しかし止める術がない。
一年前の日記(…)を読み返して、じぶんの愚かさを思った。(…)さんの性格を完全に読み誤っている。女癖こそ悪いとはいえ(…)さんはあれでいて仕事は仕事としてきちんとやりぬくひとであるしじぶんの立場にたいする責任感も強い。気怠げによそわれるあのふるまいにむしろこちらのほうがいっぱい喰わされていたのだ。人柄を見抜こうだなんてじつに傲慢な話ではある。しかしその傲慢さ抜きには関係の戦を切り抜けることはできない。
「A」のサンプルに直接朱入れするかたちで最後の推敲をはじめたのだけれど例のごとく神経症的な過敏さに取り憑かれてしまって目につく文章すべてが欠陥品のように思われて地獄でしかない。推敲を開始して数ページで麻痺におちいり眠気をもよおしたので、昨日の不眠もあるしここはひとつがっつりいっていこうということで二つ折りに畳んであった布団に背中をあずけた。目覚めると14時をまわっていた。漢字を開いてひらがな表記にすべき言葉の一覧表みたいなものをネットで見つけたのでプリントアウトし、それと「A」をもって鴨川に出かけた。夏日だったので夏服を着た。背もたれのある手頃なベンチに腰かけて推敲の続きに取り組んだ。どこかそれほど遠くない距離からサッチモのなんとかいう楽曲のフレーズをなぞるトランペットの音が聞こえてきた。麻痺に次ぐ麻痺の連続に神経をずたずたにされながらもどうにか44ページまで進めた。全156ページである。10月5日の公開には間に合わない。すでに二年近くまえに手放した作品であるのだし修正の的を漢字とひらがなの表記のみにしぼればよかったのだろうけれど、いざ冒頭から読み進めてみるとやはり気にかかるところがボロボロと出てきて看過することができない。それがつらい。しんどい。逃げ出したい。暗くなってきたところで作業を切りあげた。限界だった。時計をみると18時ちょうどだった。となりのベンチではゴールデンレトリーバーを連れた男性が飼い犬に話しかけながらブラッシングをかけていた。遊歩道をはさんだ先の芝生の川辺には女性がひとり腰かけていた。薄暗がりのなかで同世代のようにもずっと年輩のようにもみえる彼女の手元に水色の毛糸玉が握られているのが見えた。神経をすりへらせる作業のためかそれとも昨日の反動か、おそらくは前者だろうが、とつぜん鬱っ気の渦中にひきずりこまれているじぶんを自覚した。やばいなと思っているところに(…)からメールがあった。飯を食いにいかないかという誘いだった。救いの糸だと思った。了承した。自転車にのって川辺を自室のある方角にむけてえっちらおっちら漕いだ。浅瀬に白い鳥が十羽ほど不動のまま立ちつくしている不思議な光景を見た。ベンチに腰かけてマンドリンを演奏している男性がいた。邦楽器らしい縦笛を吹いている男性もいた。それから芝生に直接しりもちをついて円座になっている制服姿の男女も見た。細い路地をむこうからやってくる車が二台つづけて徐行もせずにこちらの右手すれすれを走り抜けていった。はねられておけばよかったと思った。帰宅するとiPodの液晶画面が真っ白になっていて電源を入れなおしても直らなかった。壊れたと思った。あたらしいものを買わなければならないと思った。じっさい潮時ではあった。
懸垂をしてジョギングに出かけた。走り出してみると身体が思っていたよりも鈍いことに気づいた。短い距離をときどき歩きながら走った。帰宅してからシャワーを浴び、英語の発音練習にとりかかった。半分ほど終えたところで(…)がやってきた。(…)はこの金曜日に友人らと静岡旅行に出かけていた。その土産にしずおか茶コーラとかいう色物とスモークチーズをもらった。なか卯に出かけて衣笠丼と鴨ねぎつけうどんを食らった。それから(…)にはしごしてコーヒーを飲みながらここ数日のできごとについて、特に職場と同僚にまつわるさまざまなトラブルについて話したが、その大半はすでにブログに記している。(…)がラインで(…)さんに連絡をとり近々三人で飲みにいこうと誘った。即オーケイの返事があった。ただし面倒なやつは誘うなよという条件付きだった。面倒なやつとはすなわち(…)の職場の同僚であるところの(…)くんであり、こちらの職場の同僚であるところの(…)さんであった。(…)さんもおそらく「まともな人間」であるところのわれわれ三人でいろいろとぶちまけあい話し合いたいところがあるのだろうと思った。日付のまわったところで睡魔に見舞われたので店を出た。薬物市場でジュースとプリンを購入し、部屋に戻ってから飲んで食べて屁をこいて、すると一年に一度あるかどうかという悪臭で、なんか屁に追い出されたみたいで気にくわんけどと言いながら(…)が早々と退散した。ブログを書き、やりのこしていた分の発音練習をこなしたのち、タンクトップとハーフパンツで布団にもぐりこんで寝た。iPodはいつのまにか元に戻っていた。