20131101

音楽を聴かないと何かが足りないが、音楽を聴いて初めて本当に何かが足りなくなる。これが音楽について僕に言える最良のことだ。
(ローベルト・ヴァルザー/若林恵・訳「フリッツ・コハーの作文集」)



11月!こっから年末までは光速やでほんま!
10時半起床。めざましは10時にセットしたはずなのだけれど止めた記憶がない。このところの寒気にくわえて毛布など出してしまったものだからこれからますます起きるのがむずかしくなる。仕事に遅刻だけしないように気をつけないといけない。おもてでKJとパワーが立ち話しているらしい声が聞こえてきた。たしかふたりは同じ大学の同じ学部生だったはずだ。越してきた時期の近いことを考えるともともと友人なのかもしれない。となるといずれ騒ぎはじめる算段が高いわけだ。そのときに備えて日頃より頭のおかしい隣人をよそおっておかねばなるまい。騒ぐで思い出したけれど、最近ねずみが毎晩のようにトコトコトコトコ走りまわっていてちょっとうるさい。寒くなりはじめたし食料がなくなりつつあるのかもしれない。
洗い物&洗濯をすませてから「A」を軽く見直し。それでもってBCCKSにてプリントデータ作製。今回はとりあえずゴダール『アワーミュージック』から引っ張ってきた森のなかを走る女性の表紙案3パターンでサンプル本の発注をかけることにした。「森の中を走る」というのは「A」のクライマックスにも通ずるところがあるし、なにより「女」が「背中」をこちらにむけて(すなわち顔を隠して)走っているという構図がしっくりくる。ただまあ紙質と印刷のクオリティを考えると結局なんだかんだで残念な出来映えのものが届くんだろうなという気はしないでもないけれど。せめて表紙だけでももういくらか上質の紙を使ってくれるか、あるいはカバー付きだったらずっと見栄えもよくなるんだろうけれど。低価格の限界か。
奨学金の猶予申請の書類を書きあげてから区役所にいって所得証明書を発行してもらい封筒に同封して郵便局で投函した。これで2014年もひとまずはどうにかなるはず。経済困難として認定されるか否かの基準は年収300万未満らしいのだけれどこちとら100万未満なのでぶっちぎりだろう。それから図書館にいって中島らもの『頭の中がカユいんだ』を借りた。かつて読んだような気もするしそうでないような気もする。移動中は例のごとくぶつくさやっていたのだけれど、どうせ外に出たのであるしわりかし温かい日であるしということで鴨川にいき、ベンチに腰かけて一時間ほどぶつくさやりつづけた。寒くなってきたので家に帰ることにした。(…)から飯にいかないかという誘いがあったのだけれど、首から背中から腰から背面全体がひさしぶりに痛むし、それに燃え尽き症候群じゃないけれどもどっと疲れてしまっているようなところがなくもなかったので、今日はゆっくり休んでたんと食べてぐっすり眠ろうと思い、断った。炊飯器のスイッチを入れてから生鮮館に買い出しにいったのだけれどまたもやコロッケを買ってしまって、帰宅するなり三つまとめてかっ喰らってしまって、思うにカニクリームコロッケほど美味い食い物はこの世に存在しない。「おれがスライムナイトだったらスライムにのらずアーロンチェアにのるね」というセリフが思いうかんだ。テリー・サザーン『キャンディ』をぱらぱらめくり、夕食の支度をして、シャワーを浴び、酩酊して飯を食って寝た。