20140226

 つなぎ目の部分で起きていること。「大きな戦闘が行なわれるのは」、とM将軍が言っていた――「ほとんどつねに、複数の参謀本部地図どうしの交点においてである」と。
ロベール・ブレッソン/松浦寿輝・訳『シネマトグラフ覚書』)



10時起床。きのうの外出がやはり効いたらしくはっきりと鼻のむずむずする起き抜け。いよいよこの時期が来た。今日からGW明けまではマスク必須の日々である。パンの耳2枚とヨーグルトとバナナとクリームチーズの朝食をとったのち昨日づけのブログを書いてアップした。(…)から連絡があり11日の晩にどこかで飯でも食おうという段取りにひとまずはなった。
12時半より16時半まで「偶景」執筆。プラス4枚で計250枚。BGMはArt Tatum『Classic Early Solos』とPablo Casals『A Concert At The White House』と山本精一『Crown Of Fuzzy Groove』とPARA『CURRICULUM』とLou Reed『The Definitive Collection』。わりと散漫な作業になってしまった。今日書きくわえた断片のいくつかは削除することになるかもしれない。
東京に行くまえに坊主頭にしようかなと思いバリカンをいろいろ検索してしまった。四日間の滞在となるとさすがに着替えなしでむかうわけにはいかないのであるのだけれど、この季節にぴったり添うような私服のパターンがあまりに少なすぎるというかそれは全シーズン通してそうであるしおまえ何年その服着てんだよみたいなものばかりなのだけれど、上京するにあたって荷物とかなるべく少なめでいきたいというのがあるので靴とズボンは一着だけにして上衣だけを取っ替えてごまかすみたいな作戦でいきたい。いきたいのはいいのだけれど取っ替え可能なSHIPSのパーカー(たぶん7年くらい着用していた)を去年車にはねられたときの出血で台無しにしてしまっているので代用物がいる。というか坊主頭にしてしまうとちょっとこれ似合わなくなるだろうなみたいな服もけっこうあるのでそのあたりなかなか考えものであるのだけれどとにかく服が必要であることはまちがいなく、また以前のように立川のいまひとつぱっとしない古着屋で適当なものを見繕ってもいいのだけれど不安要素が大きすぎるのでやはりこちらでそろえておくべきだろう。というわけで金曜日に(…)とそろって四条方面に繰り出すことにきめた。きのうの神戸含めて平日五日間のうち二日間が外出でつぶれてしまうと考えるとけっこう奥歯ギリギリなってくるのだけれどこの機会をのがすとほかにないし、と思ったけれども(…)の休日にあわせるのであれば別に来週の火曜日でもいっこうにかまわないのか、むしろそちらのほうが金曜日の混雑を避けることができて有利なのでは、と思われたのでこれを書いているいまさっそく(…)にメールを送った。
ダンベルを用いて首から肩から腕までの筋肉を酷使したのちマスクを装着し歩いて近所のスーパーまで出かけた。徒歩での外出もいよいよ潮時という気がする。これからしばらくはどんな近場に出かけるときでもケッタに乗ってなるべく手早くすませるようになるのだろうし、めがねが曇らないようにマスクの下で独自の呼吸法を開発する例年の必要にもせまられるだろう。帰宅後、玄米・納豆・冷や奴・ささみとほうれん草とブロッコリーを昆布だしと塩こしょうと酒でタジン鍋したしょうもない夕飯をかっ喰らったのち、寝床にもぐりこんで金子光晴『どくろ杯』をぺらぺらとめくりながら眠気を誘い出し、30分程度の仮眠をとった。風呂場でシャワーを浴び、部屋にもどってストレッチをし、それから英語の問題集をかばんにつっこんでサイゼリヤにむかった。家を出て数分経ったところでふと鞄の中身をチェックしてみたところ、案の定財布が入っていなかったのでぶざまにも引き返すはめになった。これはサイゼリヤにむかうなというしるしなのではないかと縁起を気にかける心がささやきかけもしたが、しるしを踏みにじるのもまた一興とこう笑するところのものに背をおされるかたちでふたたび出かけた。
到着すると21時半だった。そこから1時まで延々と問題集を口頭で解き続けた。先日の混雑が嘘のようにガラガラの店内でじつに過ごしやすかった。隣接するフレスコで半額品の総菜を購入してから帰宅し、冷たいままの弁当を食ってからここまでブログを書いて3時過ぎには寝た。