20230629

 10時ごろに自然と目が覚めた。暑さのせいだったと思う。ぼちぼち生活リズムをたてなおす必要があるのでそのまま活動開始するつもりだったのだが、だるくてたまらず結局二度寝してしまい、次に目が覚めると正午をまわっていた。クソが。トーストとコーヒーの食事をとり、きのうづけの記事の続きを書いて投稿し、ウェブ各所を巡回し、2022年6月29日づけの記事を読み返す。2013年6月29日づけの記事も読み返して、「×××たちが塩の柱になるとき」に再掲。

 時刻は14時過ぎだった。クソ真面目で仕事熱心な教員なので、はやくも来学期の授業準備に着手することにした。まずは日語基礎写作(一)の予定を確認。一年前の授業で学生の反応がかんばしくなかったものをボツにし、その埋め合わせとして今学期の日語基礎写作(二)でやった授業をいくつかコンバートすることに。結果、毎週課題を出すかたちになってしまった。そうなると正直添削がちょっとしんどいことになるわけで、できればひとつかふたつ読解系の授業も組み込んでみたいのだが、二年生前期の学生に直接法で解説可能なレベルの読解用テキストというと、これを見つけるのはなかなかむずかしい。と、書いていて思ったのだが、「(…)」レベルであれば、二年生前期でもぎりぎりだいじょうぶかもしれない。で、二年生後期では、もう一段上のレベルの「(…)」や「(…)」を取り扱う、と。内卷の影響か、学生の全体的なレベルは上昇している気がしないでもないし、ある程度歯応えのある授業をするのもいいかも。
 日語会話(三)もチェックする。基本的には今学期やったものをそのまま使い回すかたちでいいと思うのだが、教案の改稿は当然必要。第20課と第21課は必要なしとメモ書きが残されていたのでボツにする。第22課については、取り扱う文型を一種類にしぼって集中したほうがいいとのメモ書きが残されていたので、その反省にしたがって教案をざっくり改稿。第23課は簡単すぎるのでボツにしてもいいかもしれないとのメモ書きが残されていたが、二年生後期にとっては簡単すぎるかもしれない内容も二年生前記にとってはどうかわからないので、ひとまず存続とする。ただし、教案は大幅に改稿の余地あり。途中まで進める。
 途中、モーメンツをのぞいたところ、週末でもないにもかかわらず高铁の予約が全然とれなかったと(…)先生が嘆いていたので、あわてて14日の切符を予約した。販売開始は明後日夕方かららしい。この片田舎であるし、さすがに予約が殺到していて購入不可ということはないと思うのだが、もしそうだったらタクシーをチャーターするしかない。
 17時近くなったところで外出。ケッタに乗ってひさびさに(…)へ。その前に(…)で腹ごしらえ。店内に客の姿はなし。店員はおばちゃん二人。こちらのことを認識しているらしく、もう放假だろうというので、そうだと応じる。テーブルのQRコードを読み込んで注文しようとしたところ、レジで直接すればいいというので、牛肉担担面の大盛りをオーダーした。ベージュ色のビッグシルエットTシャツを着ていたので、赤いしみがついてしまわないだろうかとちょっと心配になる。まあなんだかんだでこの町での暮らしも長いわけであるし、それくらいはうまくやれるだろうと思っていたのだが、食事開始後3分で襟元に赤いしみがついているのを発見。もうなんでもええわクソが。
 食後、(…)へ。ケンタッキーの対面に瑞幸咖啡がオープンしている。瑞幸咖啡はマジで出店しすぎではないか? どこでも見かけるようになりつつある。スタバが駆逐されるのも時間の問題かもしれん。荷物が多くなりすぎるのもアレなので、ひとまず歯ブラシと歯磨き粉、冷食の餃子と红枣のヨーグルトと出前一丁(海鮮味)だけ買う。自炊用の食材はまた明日。冷食の餃子については、というか買い物全体についていえることであるが、これまで基本的にほとんど値段を確認することはなかった、なにも考えず目についたものをぽんぽん買い物カゴに放り込んでいたのだが、今日、なんとなく、お気に入りの海老の餃子の値段を確認してみたところ、400グラムのやつだったのだが、40元以上していて、ということは日本円で800円、こちらは一食につきこの餃子を半分ほど食っていたはずであるから一食400円で、いや! ふつうにクソ高いやんけ! それでその海老の餃子ではない、もう一種類の海老の餃子を買うことにした。こちらはずっと安い。
 支払いをすませ、顔認証ロッカーにあずけてあったリュックを取り出し、店を出る。ケンタッキーの入り口付近に設置されているベンチで、ものすごく太った少年があぶらまみれの口元をさらしたままだらしなく横になっていて、うわ! 絵に描いたような! と思った。
 帰宅。母からLINEが届く。めだかの鉢に謎の水草が繁茂しまくっている、タニシも増殖しまくっている、どうすればいいのかというので、全部網ですくって外に放り出すようにいう。仮眠とる。シャワーを浴び、ストレッチをする。(…)さんから荷物が届いたと微信が届く。来月帰国するので、その際にどうしても持ち帰ってきてほしいものがあれば、なるべくはやめに連絡してくれと伝える。
 20時半から「実弾(仮)」第四稿執筆。23時半まで。いまひとつ集中できず。シーン33にしっくり寄り添ってくれるBGMがどうも見つからないのだ。適当なアンビエントかミニマルでも流せばいいんだろうが、「実弾(仮)」はなるべくすべてのシーンに対応するBGMを用意し、そのBGMとともに書き進めたいというあたまがある。プラス13枚で計637/1016枚。いちおうシーン33はケツまで通したが、もう一周丹念に確認しなおしたい。しかし今日書いていてあらためて思ったのだが、インターネットって本当に便利だな、2011年6月の気温がどのくらいだったか、梅雨入りと梅雨明けがいつだったか、ググれば一発でわかるのだ。「実弾(仮)」のような現実に即した小説を書くのははじめてなのだが、こういうタイプの小説を書くにあたってはマジでネットが不可欠だ。
 作業をはじめてほどなく(…)さんから微信があった。いまなにしていますか、と。夏休みで(…)に帰ってきているのだろう、それでメシでもいっしょにどうかという誘いなのだろうと察しがついたので、とりあえず一時間ほど放っておいていくらなんでもこの時間にもうメシとはならないだろうというタイミングで返信を送ったところ、ちょっと遅いですがいまからいっしょにお酒でも飲みませんかとあったので、は? となった。すでに22時近かったと思う。なにが目的やねんと思いつつ、もう風呂にも入ったし眠いので無理ですと返信。ついでにじぶんは下戸であり、酒にも飲み屋にもまったく興味がないと釘を刺しておいたのだが、じゃあまた別の日に食事でもみたいな反応があったので、社交辞令であればいいのだけれども彼女とは去年の夏休み中に実際に鉄板焼き屋でメシを食うはめになっているし、その際にちょっと意味深なアプローチみたいなものをかけられたおぼえもあるので、やだなーやだなー行きたくないなー(稲川淳二の口調)という感じ。そこで、嗅覚障害と味覚障害が一ヶ月ほど続いている、いまは食事が苦痛で仕方ない、だからこれがまた治ったらいっしょに食事に行きましょう、という理屈を編み出した。天才やな! 100%嘘っちゅうわけでもないしな!

 今日づけの記事をここまで書くと、時刻は0時半だった。咸蛋と餃子を食し、ジャンプ+の更新をチェックし、「究極中国語」のノルマをこなす。その後、歯磨き。窓から差し込む稲光。いつのまにか降りだしていたらしい。
 ベッドに移動後、『パーマー・エルドリッチの三つの聖痕』(フィリップ・K・ディック浅倉久志・訳)の続きを読み進めて就寝。おもろいなこの小説。