20230713

 起きたのは10時半でスマホのアラームがきっかけだったのであるけれども明後日は朝4時半には起きなくてはならないのだがだいじょうぶだろうか、いやさすがに一本目は国内線であるし出発の二時間前に空港に行くみたいな慎重さは必要ないのかもしれない、もうちょっとゆっくりしてもいいかもしれない、そのあたりは当日のノリで決めることにして明日は13時22分発の高铁に乗る、(…)駅まではタクシーで向かうつもりなのだがこちらは滴滴をインストールしていないので大学に残っているはずの三年生の(…)くんに微信を送って明日の正午に寮の前まで来てほしいそしてタクシーを呼んでほしいとお願いしたのだが駅までは車でおよそ15分、こちらは外国人であるので切符を手に入れるために有人窓口の列にいちいち並ぶ必要があってあれはけっこう時間がかかる、そういう事情を告げたところ(…)くんのほうからもう少しはやいほうがいいかもしれないという提案があり待ち合わせ時刻は11時45分に前倒しになった。
 ケッタに乗って(…)で食パンを三袋買ってひと袋は帰宅後に食った、もうひと袋は明日出発前に食うものであり最後のひと袋は明後日(…)のホテルで食うものである。となりにあるCoCo都可でついでにアイスコーヒーを打包しようと思ったが店内が先客でいっぱいになっていたのでなんでこんな混雑しとんねんとなって第五食堂のそばにある瑞幸咖啡に移動した、美式咖啡を打包した、美式咖啡を打包したその帰りに電動スクーターに2ケツして前からやってくる女子学生ふたりの姿が目についた、というより目につくよりもはやくむこうから先生と呼びかけられたので視線をそちらに送り出したところ三年生の(…)さんと(…)さんだった、日焼け防止のサンバイザーみたいなものをかぶっていたので最初気づかなかったわけであるがまだ大学にいるのかと驚いた、ふたりともインターンシップで鹿児島に渡る予定のはずであるのだが大分組の(…)さんと(…)さんよりは出発が遅れると聞いていた、しかしこうしていまだに大学に残っているとはという驚きがまずあっていつ出発なのかとたずねるといまだにビザが発行されていないという返事があっては? マジで? となった。ほかのクラスメイトもみんなおなじ状況らしい、だからいつ日本に渡ることになるかわからない、この分だともしかしたら8月以降の話になるかもしれない。
 帰宅してトーストを食い美式咖啡を飲みひさしぶりにフリースタイルをしてからつばの部分の汚れが目立ちつつあったNewEraのキャップを洗った。それから「実弾(仮)」第四稿にとりかかった、もともとは今日執筆するつもりはなかったのだがTohjiの“Super Ocean Man”を流した途端によし! 書こう! とその気になったのだった、それで12時半から15時までカタカタやって今日も昨日にひきつづきシーン35だったわけだが無事片付いた、だからシーン36もちょっとだけチェックしたのだがここは大麻を吸って酩酊するその酩酊の様相を一人称に近い場所から記述するくだりがいくらかあるので『パーマー・エルドリッチの三つの聖痕』(フィリップ・K・ディック)で使われていたテクを応用してがっつり書きなおすことになるかもしれない。プラス24枚で計683/1035枚。
 執筆の途中ひさしぶりに鼻うがいをした、のちほど母からLINEが届いたのだがそれによると(…)も発熱したらしくてこの分だとこちらが実家に滞在しているその期間中に身内が感染する可能性もおおいにあるわけでそれ対策に鼻うがいをしようかなと思う、だから鼻うがい用の道具も持ち帰る。
 きのうの夜中こちらに切符の件で連絡をよこした(…)さんであるが無事(…)さんとそろって滞在先の長野にたどりついたようで複数枚の写真と長文で状況報告をモーメンツに投稿していたのだが道中駅員や車掌やバスの運転手など出会うひとことごとくが親切で助けてくれたと感動したようなテンションであることが中国語もほぼ解さないこちらでもわかるような筆致で書かれていてこういうのを見るたびに思う、愛国ポルノで日々昇天をくりかえしているネトウヨ連中お得意の念仏といえば日本人は世界一親切日本人は世界一礼儀正しいという二強があるわけであるがそう誇らしげに口にする連中にかぎって排外的差別的な言説をなんのてらいもなく口にしてみずからその誇りを裏切っているそういう連中こそ(…)さんの投稿を見るべきだ、そしてみずからが誇る理想の日本理想の日本人をしっかり意識的に演じることを肝に銘じるべきだ、愛国者を自称するのであればせめておまえらの思うその愛国者としての筋ぐらいは通せ、以前も書いたが中国や韓国がからむとなんでもかんでも政治の文脈にのせてものせずにはいられないパブロフの右翼ともいうべきシャバ僧が多数いるのが残念な日本の現状であるわけであるが世界から尊敬される日本というスタンダードな愛国ポルノで気持ちよくなりたいのであれば自身尊敬されるふるまいをとれ、少なくともJRのスタッフとバスの運転手はとった、おまえはどうだ? 外国人から道をきかれたときに親切に応じて相手を感動させることができるか? 世界から尊敬される日本という愛国ポルノ産業にちゃんと貢献できているのか? じぶんでは貢献せずただひとの手柄で気持ちよくなってイッちゃってるだけなのか? それはおまえたちのたびたび口にする反日というやつではないのか? 非国民というやつではないのか?
 メシ食う。狙ってそうやったわけでは全然ないのだが冷蔵庫の中身も冷凍庫の中身もぴったり使い切るかたちになったのでひょっとしたら天才かもしれん、食うものを食ったあとはシャワーを浴びてストレッチをしてヨーグルトを食ってきのうづけの記事を書いて投稿してウェブ各所を巡回して2022年7月13日づけの記事を読み返した。

 フーコーによれば、性的なアイデンティティ、たとえば「同性愛者」というアイデンティティであるとか、自分をどういう性的欲望を持つ人格として捉えるかというのも、この近代化の過程で成立していきました。ですからそれ以前には、誇張して言えば、同性愛「者」はいなかった。同性愛行動はありましたが、それはまだアイデンティティではなかった。そして、性の逸脱を排除していく動きによって同性愛者というアイデンティティが成立したのだとしたら、今日のLGBTQ支持の運動は、そう単純なものではないということがわかるはずです。つまり、そもそも排除によって成立しているアイデンティティなのだから、そのことを単純には擁護できないはずなんです。むしろそれ以前の、良いアイデンティティも悪いアイデンティティも不成立だった時代の、多様な同性愛行動を肯定し直すということが何らかのかたちで伴わなければならないはずなんです。そうした近代批判が伴わなければ、たんに近代という構造をこじらせているだけになるかもしれない。
(千葉雅也『現代思想入門』)

 2013年7月13日づけの記事も読み返して「×××たちが塩の柱になるとき」に転載したのであるがその前に(…)さんから連絡があったのだった、明日(…)でいっしょに食事をする時間はありますかというのでこれこれこういうスケジュールになっていると返信を書き送るとだったら夕方に空港近くのレストランで食事をしましょうとあったので了解した、(…)さんとももう一年以上会っていないことになる。(…)さんからは大阪に到着したという微信が届いたので困ったことがあれば24時間いつでも連絡していいからと送った。

 今日づけの記事をここまで書くと時刻は21時半でその後の経緯はほぼ不明である、いちおうメモ書き程度のアレは手元に残っているのだがこれを書いているいまは18日の日本時間10時47分で詳細を思い出すことはまったくできない、とりあえず夜食に出前一丁を食ってジャンプ+の更新をチェックして書見して寝たらしい。