20231026

 精神分析理論は、ジジェクも示唆したように、主体がそもそも言語や知のみによって構成され支えられていないことを示唆する。主体は自身や世界を安定した全体性をもったものとして想定したがる。これは、そもそも主体が最初他者に全面的に依存することによるものである。もし他者が安定したものとして幻想されなければ主体は他者のもとで世界についての知を少しずつ分節していくこともできなくなる。この他者についての幻想は自分についての幻想へとのちに移転されるが、このような幻想は主体が自身を維持するためのいわば必要悪(なぜなら幻想そのものは蒙昧なものであるから)である。これは近代的主体になっても変わらない。近代的主体も成長の過程で他者に依存する必然性をもつからである。
 こうして、近代的主体も、近代的な科学的言説・理性的言説により著しい自立性を獲得したとはいえ一方で、外在的でしかない言語を取り入れること自体を可能にした他者との非言語的関係に支えられている。精神分析はこの非言語的関係を「想像的なもの」と呼ぶ。それは先にみた、無意識としての他者であり、ジジェクの議論でみた「私たちが何かを決定しうるような理性の働きを根幹で支える、象徴的なものへの信頼そのものを支えていたもの」である。近代的主体が存立するときにも、この想像的なものは機能した。
樫村愛子『「心理学化する社会」の臨床社会学』より「グローバリゼーションとアイデンティティ・クライシス」 p.73-74)



 6時半起床。トーストとコーヒーの朝食。寮の下に出たところで、電動スクーターに乗ろうとしている(…)と遭遇。你好とあいさつ。門の前には(…)がいる。たぶんこれからバイクで彼を小学校まで送っていくところなのだろう。最寄りの小卖部でミネラルウォーターを買って外国語学院へ。6階まであがる最中の階段で(…)先生と遭遇する。朝イチの授業でこの階段は疲れますねと話す。(…)先生の講演会は一年生には難しかっただろうし退屈しただろうというつもりで、このあいだの授業はだいじょうぶでしたかねとたずねると、こちらの授業に対する評価だと思ったらしい(…)先生が、うちの学生たちは(…)先生の授業ではだれも居眠りしないって言ってましたよ、すごく評判がいいですとあったので、あ、そりゃよかったと思った。廊下で立ち話をしていると、(…)さんが教学手冊をもってあらわれたので、礼をいって受け取った。
 教室へ。先着している学生の一部が机に突っ伏して居眠りしている。朝イチの授業ではめずらしくない光景であるが、今日はその割合が多い。それにくわえて、いつも前列に座っている(…)さんがめずらしく(…)さんと並んで最後尾を陣取っていたので(内職する気満々)、あ、これは今日中に提出する宿題があるパターンだな、それでみんな寝不足なんだなと察した。しかしそんなときにかぎって、今日の教案はいつもよりちょっと弱い。しかるがゆえに最初からギアをあげることにする。
 そういうわけで8時から二年生の日語会話(三)。第32課。しゃきっとさせるために序盤の単語復習コーナーでいつもより多めに脱線。十分活気づいたところで本丸。意向形。このあたりの動詞の活用については、基礎日本語の授業でもうとっくに習得しているだろうというアレから、活用の確認などはほとんどまったくせずいきなり応用問題をガンガン解いていくことにしたのだが、思ったよりも学生らが手こずっているようだった。それでやや間延びした。履修度がこの程度なのであれば、もっと音読中心の基礎練習を前半に組み込むべきだったろう。後半のアクティビティも前半の流れをひきずってか、ややとっちらかってしまったので、そのあたりは要反省としてメモ。
 休憩時間中は(…)さん、(…)さん、(…)さん、(…)さん、(…)さんといういつもの最前列一軍メンバーにくわえ、(…)さんや(…)さんも交えて雑談。(…)さんは去年クラスでもっとも成績がよかったらしいし、日本語自体も高校一年生から勉強しているので上手だが、会話能力はその割に……という感じなのが玉に瑕。彼女のルームメイトはほぼ全員が脱落組なので、それにちょっとひきずられているところもあるのかなと心配だったのだが、最近は会話の授業時にほかのルームメイトたちからはなれて前列に着席するようになった。その(…)さんの高校の同級生にすでに妊娠している子がいるという話が出た。びっくりだ。中国の結婚可能年齢は男性が22歳で女性が20歳とのこと。日本はどうですかと問われたので、以前は男性18歳女性16歳だったけど、いまはたしか両方とも18歳だったと思うよと応じる。わたしたちのほうが先生よりはやく結婚するかもしれないと(…)さんがいうので、彼氏がいたことないくせに偉そうに言うなと指摘。お見合いすればいいと(…)さんがいう。その(…)さんは恋愛したくないと言った(以前もそういうことを言っていた)。(…)の日本語学科にきれいな先生がいると(…)さんがいった(日本人であるのか中国人であるのかは聞きそびれた)。きみの故郷の(…)には中国人の男性と結婚した日本人女性がいるよと伝える。中国ではふつうは何歳くらいで結婚するのかなというと、25歳くらいという反応。今日雑談していたメンツのなかでは唯一、(…)さんが彼氏持ちだったので((…)さんは先学期彼氏と別れた)、いつから付き合っているのとあらためてたずねると、中学生のころからという返事。恋爱脑? と冗談で口にすると、むしろ彼氏のほうが恋爱脑だと(…)さんが茶化した。
 授業が終わる。(…)先生のいるとなりの教室にいく。ひととき雑談。以前ちょっと聞きそびれていた他学科へ移ることを考えている学生について、実際何人くらいいるのかとたずねると、(…)くんともうひとりの男子学生(名前は忘れてしまった)は決意が固いという。(…)くんは昨日歴史学の論文が欲しいと連絡をよこしたばかり。やはりそちらの方面に移ることを考えている。もうひとりの学生は法学科に移ることを考えている。両親がそっち系の仕事をしており就職のコネもあるのでとの由。はやい段階でほかの学部に移ることを考えている学生についてはむしろ積極的に応援するのがこちらのスタンスであるが、(…)先生もこれには同意。そのふたりほど決心が固いわけではないが、できればほかの学科に移りたいと考えている学生は10人ほどいるとのこと。やはり多い。逆に第一志望が最初から日本語学科だったという学生はクラスの半分ほどだという。驚いた。そんなに多いとは思わなかった。それでも例年に比べたらかなり少ないとのこと。ちょうど処理水のこともありましたしねというと、それよりも進路の専門家(最初は大学に所属している人間かと思ったが、話の文脈的におそらく网红かなにかだろう)が、英語以外の外国語学科と新闻学科(というのはたぶん報道やジャーナリズム関係だ)を専攻するのは避けたほうがいいといったという影響が大きいという。前者については理解できるが、後者についてはむしろ官製プロパガンダ流布につとめてくださいというアレで需要が大きいのではないかと思ったが、民間のマスコミ不信が大きいからと(…)先生はいった。ちょっと意外だった。やっぱりなんだかんだいってメディアの情報を信じていないひとも多数いるのだ(しかしその代わりに信じるのが抖音のクソ動画だったりするのであればもっとタチが悪いのだが!)。
 今年から二クラスになったことであるし、(…)の先生だけでもあらたに引っ張ってくることはできないのだろうか、やはり博士号持ちでないとむずかしいのだろうかというと、実は博士号の問題ではないのだという返事。英語学科の教員にくらべると日本語学科の教員は年間の授業数がはるかに少ない、それにもかかわらずよそから教員を引っ張ってくるというのは予算の関係上筋が通らないと(…)院長が言っているとのことで、これはたしかにそのとおりだ((…)先生もこの点ほかの教員を微妙に批判する口調だった)、外教であるこちらより担当授業数の少ない教員だっているのだ。新入生の1組と2組では差がありますかというので、(…)先生が担任している2組のほうがはるかにムードがいい、勉強熱心にみえると応じる。2組は担任だけではなく基礎日本語の授業もリスニングの授業も(…)先生が担当、そういう意味では学生らとのあいだにポジティヴな関係も作りやすい、それに対して1組は担任が(…)先生で、基礎日本語とリスニングの授業は(…)先生というふうにばらけている、そこのところも影響もあるかもしれないという。(…)先生は現在本を執筆中。たいそう忙しくしているらしい。

 (…)先生、(…)を病院に連れていこうと考えているという。以前から気が散りやすく授業もまともに受けることができない、宿題もミスなしでやり通すことができない、そしてそれを(…)本人もたいそう気にしているという話があったわけだが、テストですら最後の問題までやり通せたことが一度もないらしく、最近受けたテストでは100点満点中30点しかとれなかったらしい。(…)にADHDの診断を下すことのできる医療機関があるのかとたずねると、こちらが気胸の検査を受けた第一病院にいちおう専門家がひとりいるらしい。しかし評判はよくないという。かといって(…)まで通うとなると大変。とりあえず一度その病院に連れていこうと考えているとのことだった。
 教室を出る。(…)先生の話を少しする。日本語の発音に癖があった件について、意外なことに(…)先生は気づいていなかった。(…)先生で気づいていないのだったら、(…)くんで気づくことができるとは思えないので、彼の気づいていました発言は背伸びだったのかもしれない。
 (…)先生と別れる。売店で飲み物を買ってきたところだという(…)くんとすれちがう。今日は午前も午後もスピーチ練習だという。
 (…)で食パン三袋を購入し、セブンイレブンで「北海道焼肉弁当」とおにぎりふたつを買う。帰宅して食す。それから昼寝。二時間か三時間ほど眠ってしまう。
 インスタントコーヒーを飲みながらきのうづけ記事の続きを書く。ウェブ各所を巡回し、2022年10月26日づけの記事を読み返し、2013年10月26日づけの記事を「×××たちが塩の柱になるとき」に再掲する。そのまま今日づけの記事も途中まで書く。三年生の(…)さんから微信。じぶんの名前の「語」の読みがどうして「ご」ではなく「ぎょ」なのか、と。呉音と漢音について説明したのち、中国人の人名は原則として後者の読みを採用するのだと伝える。
 17時前に寮を出る。(…)楼の快递でコーヒー豆を回収する。道中、電動スクーターにふたり乗りした三年生の(…)さんと(…)さんとすれちがう。三年生で思い出したが、長野にいた(…)さんと(…)さんのふたりは昨日帰国した模様。いったん故郷に帰って、たぶん来週あたまくらいに大学にもどってくるんではないか。きっと食事の誘いがあるだろう。もともとが勉強熱心なふたりであったのにくわえて、むこうでの生活を相当エンジョイしたようすであるから、たぶん日本語の会話能力はめちゃくちゃ高くなっていると思う。再会するのが楽しみ。
 第五食堂で打包。帰宅して食し、今日づけの記事の続きをここまで書くと、時刻は18時半をまわっていた。

 シャワーを浴びる。ストレッチをする。腰が痛い。バイクにはねられた日から筋トレをお休みしているわけだが、肩に痛みも感じなくなったわけであるし、ぼちぼち懸垂を再開してもいいかもしれない。
 20時から「実弾(仮)」第四稿執筆。シーン51の続き。1時間半ほど経過したところで(…)さんから着信。一時間ほど通話。
 開口一番、なんかまた迷ってるんでしょうというと、苦笑いの肯定。まず彼女と別れたという報告があった。それで身軽になったところで、(…)にある大学で外教をしないかという話をもちかけられている。もともと(…)さんの知り合いの教授がその大学の日本語学科の主任をしており、仕事で日本をおとずれた際に(…)さんも交えて一度か二度会ったことがあるらしく、そのときに意気投合し、ぜひうちへ来てくれという話があった。そのときはいまの仕事をはじめたばかりであったし彼女もいたしで断ったのだが、いまは少なくとも後者について考えずともよい。仕事についてはやりがいを感じているし給料もいいのだが(残業代込みとはいえ40万円あるというので驚いた)、やはりもういちど中国に渡りたいという気持ちがある。さらにくだんの大学はレベルの高い一流校であり、今回のような关系がなしで転職することは難しい(現在日本人教師はふたりいるらしいのだが、主任はそのうちのひとりをクビにし、代わりに(…)さんをひきいれることを考えているという)。仮に働くのであるとすれば来年の3月から。本当に行くつもりであるならぼちぼち必要書類を提出しはじめなければならない。
 口ぶりから察するに(…)行きにほぼかたむいているようすだったのでひとまずその点指摘。実際そうらしかった。ゼロコロナ政策にうんざりしつつあった時期にロシアがウクライナに侵攻したのをきっかけに帰国した(…)さん——結局大学院には進学せず、いまはプータローをしながら元教え子の彼女と同棲しているらしい——は意外なことに(…)行きに賛成。そもそもの主任と知り合うきっかけをこしらえてくれた(…)さんは逆に反対。(…)さんはいま語学学校の(…)支部立ち上げメンバーとしてけっこうよいポジションで働いているわけだが、立ち上げにかかわるという貴重な経験のほうを優先すべきだという判断。語学学校の立ち上げ時にいた社員はどんどんやめており、もともとは6人だったか8人だったかいたのが、いまは(…)さんともうひとりしかいないらしい。それで仮にここでじぶんもやめるとなったら(…)支部のほうはまわらなくなってしまうんではないかという懸念が実際(…)さん自身にもあるとのこと。
 意見をこわれたので、じぶんが(…)さんであれば(「(…)さんの立場」だったらではなく「彼自身」だったら)、(…)行きは見送ると伝える。まず世界情勢の問題がある。なにがどう転ぶかわからないこの状況がなんらかの落ち着きを見せるまでは様子見する。(…)にあるくだんの一流大学にどうしても行きたいというのであればこのチャンスを利用すべきだが、別にトップ校になんとしても行きたいというアレがないのであれば、急ぐ必要はない。いまは中国全土で日本人教師が全然足りていないと聞くし、この先もチャンスは十分にあるだろう。一年か二年か三年か、金を稼ぎ経験を積みキャリアを形成しながら(語学学校の立ち上げにかかわりそこそこ重要なポジションで数年働いたというキャリアがあれば、別の語学学校で働くにしても中国でふたたび外教をするにしても確実にプラスに働く)情勢を観察しつつ、安心できるタイミングで渡るというのがもっとも理にかなっているのではないか。
 というこちらの意見をきいて、(…)さんは決意がにぶったようだった。コロナと処理水以降の空気はどうだというので、こちらは日頃象牙の塔にこもった生活を送っているので肌感は特に変わらない。それでも赴任当時にくらべると若い世代はやっぱりどんどん愛国愛国になっているのは間違いないし、VPNのユーザーも減っていると思うと伝える。抖音や快手に流通しているどっからどう見てもフェイクとしか思えないニュースを信じている学生もおそらく少なからずいる。処理水について学生からなにか言われないかというので、海洋放出当日のモーメンツはなかなかえげつないことになっていたが、直接こちらになにか言ってくるような学生は皆無、信頼関係のできあがっている間柄であれば当然政治に関するめんどうくさい話題はたがいに棚上げにしようという暗黙の了解が生じるものだと応じる。(…)さんのところには多方面の人間から処理水についてどう思うかという連絡が届いたという。(…)さんはもともと飲み歩きが好きでローカルとの交流もあったし、そういうメッセージをよこす人間もそのなかにはやはりいるだろうと思うわけだが、(…)の教員からもガチガチの愛国主義者が処理水放出を非難している動画が送られてきたという。(…)さんや(…)さんの大学時代の同級生である(…)先生らしい。(…)さんを糾弾する調子ではなく、あくまでもこうした意見についてどう思うかというかたちではあったというのだが、東北大学の大学院まで出ていてそれなのかと(…)さんはけっこうドン引きしてしまったとのこと。たぶん壁の外の情報を(それを見る能力も手段も備えておきながら)まったく見ていないのだろうが、見ていないだけなら別にアレであるけれども日頃それほど親しく交流があるわけでもないのにそういうときだけそういう動画を送りつけてくる、その精神性にこそげんなりする。そりゃ学生に暴力をふるって(…)から(…)に左遷されるわな(という噂をずっと以前、(…)さんからきいた)。
 通話を終えてつくづくじぶんは恵まれていると思った。(…)さんはいつも悩んでいる。(…)さんだけではない、じぶんの人生に悩んでいるひとは本当に多い、というか悩んでいないほうが少ないかもしれない。それに対してこちらは二十代前半の時点で、書くことさえできればそれでもう十分生きていける、書く時間さえ確保できればこの人生は生きるに価するという信を得ることができた。それにくわえて、二十代半ばをまわるころには専業作家になりたいという欲も失せた。(…)でのバイト経験をきっかけに、小説を丁寧に読むように生活をよく見ることの面白さを知ることができた。だから二十代前半のときに感じていたように、金を稼ぐための仕事に苦痛を感じることもほぼない(当時のように「小説制作に関係する時間」と「それ以外の時間」の二分法で物事を見ることがなくなった)。(…)で働くようになったから生活を愛せるようになった——そしてその生活の記述が日記に占める分量が増した——というのはもしかしたらまちがいかもしれない、正確には本や映画の感想ではなく生活を日記に書くというそれ自体が書くことに関する新たな試みの結果、生活を愛せるようになったという経緯だったのかもしれない。いずれにせよ、ただすこやかに書きつづけることができればそれでいい、というよりもそれがいい、それこそがじぶんのもとめる暮らしである、そういう確信を二十代そこそこで啓示のように受け取ることができたじぶんはやはり信じられないほど恵まれている、こんな幸運な人間はなかなかいないんではないかとすら思う。人生について悩むことなどまったくない(高校を卒業するまではむしろ悩みまくっていたが)。

 Trip.comでチケットを調べた。直通便はやはりなかったが、往復6万円台のものが見つかったので、あれ? これだったら帰国できるじゃん! となった。もう少し様子見しようかなとも思ったが、チケットの残り枚数が少なくなっていたので、いきおいでポチった。往路は1月13日の10時25分に(…)発、済南経由で関空に20時45分着(前回同様、前日に(…)入りして空港近くのホテルで一泊するべきだろう)。復路は2月21日の13時30分に大阪発、福州経由で20時15分に(…)着。冬休みは1月9日スタート。次の学期の開始は2月28日。毎回長期休暇がはじまって一週間か二週間は大学に残ってのんびりするわけだが、今回はわりとすぐに出発する(夏休みとちがって冬休みの大学および大学周辺はほぼゴーストタウンになるしいろいろ不便だ)。今学期担当している授業はすべて考查なので、期末テストの採点作業も必要ない。だから冬休み入りしたのち、というか最終授業が終わった時点で、ペーパーワークにバタバタすることもなくすぐにパッキングにとりかかることもできる。
 しかしチケットをポチったあとに懸念事項がひとつ発覚した。resident permitが1月20日にexpireするのだ。ということは出国前にこいつを更新する必要があるわけだが、たしかこいつの更新に際してはパスポートを当局に二週間か三週間あずける必要があったはず。1月13日の三週間前は12月23日、もちろんそれより数日多めにゆとりが欲しい。さらにその前にusual medical checkを受ける必要もある。となると、できれば12月の中旬にはresident permitの更新にむけて動きだしたいわけだが、そもそもそのresident permitがexpireする一ヶ月以上前からその更新にむけての手続きを進めることが可能なのだろうか? 仮に更新手続きの可能な期間がexpireする一ヶ月前、すなわち、12月20日からであったとすると、その日にパスポートと書類もろもろを提出してもそのパスポートがもどってくるのは10日であり、12日には(…)を出発して(…)に向かう必要があることを考えると、これはかなりぎりぎりのスケジュールとなる。やばい。ちょっとはやまったかもしれない。先にこのあたりを確認してからポチるべきだった(しかしそんなことをしているうちにチケットが売り切れてしまった可能性もある)。このあたり明日(…)に確認すべきだろうと思われたので、DeepLに手伝ってもらいながら質問の文面だけ先にこしらえておいた。
 夜食はトースト。歯磨きしようと思ったら断水。しかたなしにウォーターサーバーの水を使った。寝床に移動し、Bliss and Other Stories(Katherine Mansfield)の続きを読み進めて就寝。