20231127

Ah-Aah! sounded the sleepy sea. And from the bush there came the sound of little streams flowing, quickly, lightly, slipping between the smooth stones, gushing into ferny basins and out again; and there was the splashing of big drops on large leaves, and something else–what was it?–a faint stirring and shaking, the snapping of a twig and then such silence that it seemed some one was listening.
(Katherine Mansfield, At the Bay)


  • 8時起床。10時から一年生1班の日語会話(一)。今日も(…)くんと(…)くんは欠席。こりゃ最後まで休むつもりやな。授業は第5課&第6課。例によって2班にくらべると圧倒的にテンションが低く、復唱すらまともにしない学生の姿が目立つわけだが、しかし(…)くんと仲良し女子周辺はけっこうあかるく、脱線もけっこう楽しんでくれるふうだったので、そこを焦点にすれば問題なさそうだなと判断。全体に対する問いかけは機能しないことが多いので、個人でガシガシ当てていく。基礎中の基礎にもかかわらず、既習組であってもやはりまともに答えることができない学生が目立つが、(…)くんと(…)くんはなかなかよい感じ。
  • (…)くんについては前々からちょっと存在が気になっていた。(…)くんとおなじく高校一年生から日本語を勉強している学生なのだが、(…)くんのように最前列に座ってずっと明るくしているタイプではないので、実際のところどれくらいできるのだろうと思っていたのだが、今日軽く指名してみた感じ、問題にはつつがなく答えることができたし、発音もかなりいい感じだったので、よし! 彼もこのクラスの空気を変える突破口になりうるな! と判断。授業後にわざわざ教壇に呼び出し、きみの発音はとてもきれいですとしっかり褒めておいた。(…)くんはアニメが好きだという。発音はその影響かもしれないというので、どんなアニメが好きなのかとたずねると、いろんな種類を見るとの返事。のちほど、微信であらためて彼の発音を賞賛するメッセージを送っておいたのだが、その際に彼のアイコンが『ToLOVEる』のヤミであることに気づいたので、その点指摘すると、まさかそんなキャラをこちらが認知しているとは思ってもみなかったのだろう、けっこう驚いているようすだった(というのを彼がリアクションとしてよこした表情包から察した)。
  • 苦手意識のある1班であるが、だんだんとどのあたりから攻め込んでいったらいいかわかってきたことであるし、来学期にはやる気のない学生らもいくらかはほかの学部に移るだろうし、なんとかなるかもしれんなと前向きな気持ちになれた。
  • 授業後、(…)へ向かう。前方を二年生の(…)さんと(…)さんの仲良しコンビが歩いているのを発見。後ろから近づいていき、ワン! ワン! と犬の鳴き真似をするが、こちらをふりかえることなくそのままミルクティーの店に入っていく。店の前に自転車を停めてそのままワン! ワン! と続けるが、やはりふりかえろうとしない。結果、ひとごみのなかでひとり犬の鳴き真似をしているキチガイみたいになってしまったので、あわてて、(…)さん! (…)さん! と日本語で呼びかけたところ、ふたりともびっくりしたようすでふりかえる。どうして反応してくれないの! と訴えると、あたまのおかしい男が後ろからやってきたと思い、怖くなって無視したとの返事。何年か前、まったく同じことがあった。后街でメシを食った帰り道、前方を(…)さんと(…)さんが歩いていたので、後ろからやはりワン! ワン! と呼びかけたが全然ふりかえらない、それでふたりと横並びになる位置まで接近してとなりからワン! ワン! と声をかけたのが、顔を不自然にそらしてやはりこちらを見ようとしない、で、日本語で呼びかけたところ、え! 先生! となり、変態が来たのかと思った! 怖かった! と言いながら、めちゃくちゃはたかれたのだった。(…)さんと(…)さんのふたりはそろって6元のレモンティーを購入。この店はおいしいのかとたずねると、レモンティーだけおいしいという返事。ほかは蜜雪冰城のほうがうまいとのこと。
  • ふたりと別れてから(…)で食パンを三袋購入。二年生の(…)くんから「どん底の底」という表現についての質問が届いていたので、店の前に停めたケッタにまたがりながらそれに返信していると、今度は彼女を連れた(…)くんから声をかけられた。ふたりそろってやはりパンを買いにきたところらしい。彼女を間近で見るのははじめてだったが、なかなかかわいらしい子だった。
  • セブンイレブンでおにぎり三つと焼き鳥を購入して帰宅。食す。小一時間寝る。
  • きのうづけの記事の続きを書いて投稿。ウェブ各所を巡回し、一年前と十年前の記事を読み返す。以下、2022年11月27日づけの記事より。抗議活動の拡大とワールドカップの中継。

 何時に起きたかもう忘れた。たぶん10時半かそこらだったと思う。ウルムチの件、中国各地に飛び火している。特に大学内でのゼロコロナに対する抗議行動や集会に結びついている様子。名門の北京大学清華大学でも学生らが行動を起こしているらしい。
 歯磨きしながらニュースをチェックする。このときに知ったのだったか、あるいはのちほど知ったのだったか忘れたが、ワールドカップの試合を中継している中国のテレビで、ノーマスクで声援をあげる観客席の様子が検閲されているという情報に行き当たり、マジで死ぬほど愚かだなと爆笑してしまった。生放送であるわけだが、微妙に放送時間をずらすことで、観客席が映し出されるその時間帯だけで別の映像を差し込むのかなんなのか、詳しいアレはわからないのだがそういう小細工を仕込んでいるらしい。で、午後に(…)先生が、今日の午前モーメンツでシェアした動画はたしかに治安を揺るがすものだったかもしれないという、おもてむきは謝罪とも弁明ともとれるのだが実際はおそらく皮肉であるコメントとともに、午前中にシェアしたという動画のサムネイルのスクショと検閲によってそれが封じられてしまった表示のスクショをモーメンツに投稿していたのだが、そのサムネというのがまさにワールドカップに関するもので、ワールドカップで中継されているのは世界ではなく世界観だみたいなタイトルがついていたので、あ、これはきっと観客席の件を告発する動画をだれかが作成して急速に拡散しつつあったのを当局が削除しはじめたということだなと察した。

  • 2013年11月27日づけの記事には「brightとbrightlyの使い分けがわからず電子辞書で調べたら前者は形容詞で後者は副詞とあったのだけれど副詞の意味がわからないのでさらに調べたてみたところ動詞を修飾するのが副詞とあってそうだったのかと目から鱗」との記述あり。おれこのレベルから英語を勉強しなおしていたんだなとあらためてびっくりした。
  • 明日の授業にそなえて必要な配布資料を印刷。途中、三年生の(…)さんから微信。(おそらくテキストに付属の)日本語朗読音源の発音が正確かどうか確認してほしい、と。問題なし。おそらくプロのアナウンサーか声優にたのんで録音したものだと思われる。
  • 夕飯は第五食堂。シャワーを浴びたのち、「実弾(仮)」第五稿。20時半から23時半まで。先日に引き続きシーン5をいじる。しかし解決せず。麻痺ったところでいったんシーン6を進めることに。
  • 一年生2班の(…)さんから微信。木曜日に予定していた「団体活動」の悪天候のため延期するとのこと。来週の木曜日か土曜日に開催するという。了承。