20130708

11時にめざましで起床したが余裕の二度寝。12時半起床。大家さんが部屋にやって来るなり、お友達はいつやって来るのかと問うので、別の宿泊場所を確保することができたからもう問題はない、ただ泊まりこそしないものの普通に部屋を出入りすることはあるだろうからそのときはどうぞよろしくと伝えた。大家さんはおもてに自転車が二台止まっているのを目にして、さてはいよいよ女が来たのかと嗅ぎ付けたらしかった。部屋の出入り自体はどうもそれほど問題ないようである。となればたとえばじぶんが出勤している間など彼女がこの部屋を自由に出入りしたところでかまわないということだろう。すべてよし!
パンの耳を二枚食べて野菜ジュースを飲みコーヒーを飲み、それから昨日づけのブログを書きはじめたのはいいのだけれどまたずいぶんと長くなってしまって、カンボジアの写真などながめているうちに気づけば17時になってしまっていたので、なにやってんだ!と思った。タイムリミットはすぐそこまで迫ってきているのだし、明日は夕方から(…)と四条に出かけることを考えるとその分今日しっかりがっちりきっちりやるべきだろうに、長文にうつつをぬかしてしまってこの体たらくである。きのう(…)さんにも、もうあと二週間かそこらの話なんだしあんまり片肘はらずにゆったり過ごしたらといわれたのだけれど、そうすればそうしたで、きっと後になってあの二週間をなまけずきっちりやっておけばもう少しスムーズにコミュニケーションがとれただろうにと悔やむことになるのが目に見えるので、そういうわけにはいかない。(…)は結局きのう朝方の4時ごろまで部屋に滞在していた。帰りしなに瞬間英作文のテキストを一冊ゆずった。予定ではあともう一年働いてからフィリピンの語学学校に留学するつもりだったが、ひょっとすると出発日時を早めることになるかもしれないらしい。(…)がいるときに(…)からメールの返信があったのだけれど、英語の上達をすごくほめられたので舞いあがった。あなたみたいにインテリジェントな友人が持てて幸せだわ、わたしが十二年間英語と取り組んでたどりついた水準にあなたならきっとたった一年で達することができるでしょうね、みたいな内容だったのでちょっとこれ見てみ!と(…)に告げたところ、あいつら(西洋人)褒めるときすげえ大袈裟に褒めるからなぁ、おれなんてアメリカでまだ何も勉強してへんときにいきなりおまえの発音はネイティヴと遜色ないとかいわれたんやで、とあったので、そういうもんかとcalm downした。
17時から発音練習を開始。そして終了後なぜか即寝。なんちゅう怠惰!嫌ンなるな。19時過ぎ、整骨院へ。のち買い出し。寿司が半額になっていたので手がのびた。帰宅後、筋トレ&ジョギング。準備運動を怠ったら案の定ジョギング中に脇腹が痛くなった。ゆえに歩いた。そしてコースを短く設定した。ここでもまた怠惰。入浴。おもてで洗濯物を干していると、全裸で敷地内を徘徊するくだんの隣人とまた遭遇した。洗濯物を干しているこちらの脇をトランクス一丁で通りすぎていく姿を横目でちらりと見ていたのだけれど、次の瞬間にはもう全裸になっていて、途中で洗濯機に汚れ物をぶちこんでいたことを考えるとあれはひょっとして手間ひまの節約のため洗濯機のスイッチを入れる直前にじぶんがはいていたトランクスまでもその中にぶちこんだとかそういうことなのかもしれない。それだからといって納得できる行為だとはとうてい思えないというか、ごく控えめにいって頭がちょっとどうかしてるとしか思えないわけだが。
玄関の引き戸に大家さんの置き手紙がはさまっていたのだけれどこれがまたすごい文面で、そのまま引用すると「(…)様/九日朝カレーを持ってまいります/おなかをすかしておいて下さい」。この朝が午前6時でないことを祈るばかりである。
メールをチェケラしてみると「Mt.RAINER」というタイトルのものが一通届いていて、差出人の名前に見覚えはないしこれはもしやと思って開いてみると、なんと数日前にお願いした「しあわせギフトキャンペーン」のポイント募集の件で本当にメールを送ってきてくれた方だった。(…)さんというお名前の男性みたいで、じぶんで煽っておきながらわざわざこんな貧乏くさいアレに付き合っていただいてすごく申し訳ないというかおのれの乞食根性が若干気恥ずかしくなったりもするのだけれど、とりあえずは1ポイント分だったのだけれどまた追加で送るかもしれないみたいなアレだったのでぜひぜひお願いしますと返信した。現在合計28ポイント、ブックカバーまではあと12ポイント、締め切りはたしか19日だったはずで、一日ひとつずつ飲めばいけないことはないアレなのだけれどこの暑さのせいで最近はちょくちょく熱中症対策が売りのスポーツ飲料に浮気ばかりしてしまっているのでひきつづきみんな!オラにちょっとずつ18桁の番号をわけてくれ!とここで懇願するにやぶさかでないというか、あわよくば60ポイントの保冷タンブラーまでラストスパートで達したい。じぶんのブログが、このかぎりなく「日記」に近い体裁のためにまぬがれえぬ不親切さをひとつの醍醐味であるとして開きなおりその上にあぐらをかいて好き勝手書きなぐっているこのテクストが、じぶんの知らない誰かの目を引き止めるに足るだけの魅力を有しているらしいという事実をここ数日たてつづけに知って、励みになった。特にこの三ヶ月は本も読んでないし映画も観てないし音楽もまともに聴けてない、つまり、固有名詞のことごとくが遠ざかった舞台で、引用もなければ感想文もない、ますます生活そのものの無味無臭さに接近したテクストになっているはずで、それでもなお何かしらひとをひきつけるに足るだけのものが書けているのであるとすれば、ここにおそらく散文の核心めいたものがある。散文的、という言い方があるけれど、ほとんど蔑視的な物言いといえなくもないその散文的という言葉は、しかしある意味ではまさしく散文の核心を貫いているといえなくもないのだ。弛緩。だらしなさ。上滑り。紋切り型。偉大なるわが先達ロベルト・ヴァルザー。
1時より3時半までDuoり、ブログを書き、翌朝のおそるべきカレーに備えて5時に寝床に着いた。