20230524

 朝、のどの痛みで一度目が覚めたが、二度寝。次に目が覚めた際、水分を摂取したら、のどの痛みはおさまった。とはいえ、多少の違和感は相変わらずあるし、痰がからむようにもなっている。これはしかし治りかけている証拠だろう。熱もたびたび測ったが、やっぱり37度前後を行ったり来たりという感じ。
 記録が手元に残されていないし、ここ数日、毎日おなじように安静にしているだけというか、ほとんどシームレスな日々を送っているせいで、どの時間帯にどういうことをしたのか、そしてそのとき体調はどうであったか、全然よくおぼえとらん。とりあえず朝昼兼用でパンとフルーツを食ったのは確か。あとは離脱症状対策にコーヒーも飲んだ。
 順不動で学生と交わしたやりとりだけ記録しておく。まず(…)四年生の(…)さんから卒業写真が届いた。Wi-Fiのない環境にいたため、送るのが遅れたという弁明付き。もしかしたら卒業旅行でもしていたのかもしれない。卒業生の(…)さんからは中国で日本語の文献をどうやって手に入れればいいのかという質問。こちらはVPNを経由して国外のネットを使用しているのでよくわからないと返答。まずは図書館で資料を探してみればと、そんなことはとっくにすませているだろうがと思いつつもいちおう形式的に返事すると、あ! その手がありましたか! みたいな反応があって、逆にびっくりした。いや、基本中の基本やろ、と。(…)さんは専攻を日本語からマルクス政治学に変更して大学院を受験したという記憶があったのだが、その点確認すると、そのときは院試に失敗、浪人して専攻を「生態修復」に変更した上で翌年合格したという話だった。どこの大学院に入ったのかは詳しく聞いていない。指導教授からは日本と中国の生態環境の比較研究をするようにと言われているという。具体的には森林共生社会うんぬんみたいなアレらしい。(…)一年生の(…)さん、(…)くんからも見舞いの微信。夕飯は二年生の誰かにお願いしようとグループチャットにメッセージを投稿したところ、ちょうど政治の授業中だったらしく、それで何度も申し訳ないけどと断りつつ、結局、(…)さんと(…)さんのふたりに第三食堂のハンバーガーを二つお願いした(しかしハンバーガーはまだちょっと早かったかもしれない、食ったあとちょっと気持ち悪くなった)。授業の終わったタイミングで(…)さんから食事を運びましょうかという申し出があった。あと(…)さんからは以前(…)さんからも送られてきた食堂のメシを配送依頼するミニプログラムも送られてきたが、中身を確認してみたところ、配送対象先に外国人寮は入っていなかった。夜は大連の(…)さんから翻訳のチェック依頼が入った。こちらが伏せっていることを知らなかったようす。これは断った。
 夜、頭痛に悩まされた。離脱症状対策にいちおうコーヒーは二杯飲んであったはずなのだが、いま手元にあるのはインスタントのみで、もしかしたらカフェインの含有量が少なかったのかもしれない、それで三杯目を飲みながらソファで書見をすることに。ほとんど一日中ベッドに横たわっているせいで、身体中が痛くなりつつあったし、首まわりの負荷も相当しんどいことになっていたので、筋トレは無理にしても、なるべく通常通りの生活を送ろうと決めたわけだが、夜は昼よりもやっぱり熱があがりやすくなるのかもしれない、ソファで『東京の生活史』を読んでいるうちにだんだんとしんどくなってきて、結局、わりとはやばやとベッドにもどることになった。熱は37度台後半。一日のピーク時でこの程度なのだから、徐々によくなってはいる、しかし風邪に比べるとやはり圧倒的にしつこい、ふつうの風邪だったら、「あ、どうも山場は越えたな、明日の朝目が覚めたら完全復活しているパターンだな」と判断されるそのような区切りをいくつか経過したはずであるのに、残り火みたいな微熱と倦怠感が居残るのだ(もっとも、この倦怠感は寝たきり生活に由来するものである可能性のほうが高いが)。なかなかうっとうしい。なんだかんだで今週いっぱいは休みになりそう。
 ひとつ書き忘れていた。(…)さんとやりとりした際、(…)先生はどうしているのか聞いたのだった。彼女はこちらよりも数日はやく感染していたはずだが、いまだ気分が悪いらしく、きのうの授業は自習だったらしい。それで、わざわざ補講をせずとも自習ということにすれば、あとでバタバタせずに済むのかと学習した。といってもこちらはもとより補講をするつもりはない、学生らもそれをきっと望んでいない、補講をしたていで適当にごまかしてやろうという魂胆だったのだが、もしかしたら監査が入っていて、あとで事務室のほうからあれこれ言われるかもしれないので、もしそういうことがあったら(…)先生と同様、作文の課題を出していたというていでごまかしましょうと(…)さんと口裏を合わせた。来月に四級試験をひかえている彼女らとしてもそのほうがいい。
 あと、ceroの新譜『e o』も一度だけ聞いた。万全な体調じゃないのでアレだが、前作よりもずっと好きかもしれない。