20130421

おお、あなた、あなたの賜物のなかで注ぎ与えられる神! おお、あなた、あなたの愛のなかで流れたもう神! おお、あなた、あなたの欲望のなかで燃えたもう神!
マルティン・ブーバー/田口義弘・訳『忘我の告白』より「メヒティルト・フォン・マクデブルク」)

私はもろもろの思いをもってあなたを探し求めます、処女がひそかに愛する者を求めるように。私は病むほどに激しく愛さずにはいられませんが、それは私があなたに結ばれているから。その絆は私の存在よりも強いので、私はこの愛から解き放されることができません。
マルティン・ブーバー/田口義弘・訳『忘我の告白』より「メヒティルト・フォン・マクデブルク」)



4時半起床。「邪道」作文。プラス1枚で計451枚。ねむい。8時より12時間の奴隷労働。仕事を終えてから地下鉄で烏丸五条まで出て、(…)さん(…)さんと合流。悪企み。西院のカフェでハンバーガーを食べたり(…)さんに誕生日プレゼントを渡したり(…)さんが事前にお店にたのんで用意してくれていたケーキとバースデーソングをアレしたりしながら色々とえげつない話を交わしたはずなのだけれど途中からよく覚えていない。祇園に出てまた何やかやとやって帰宅したのは2時?3時?よくわからない。おおうずの中心にむけてどれだけでも深く落ちていくことができるのだけれど決して落ちきることはない。首から上だけが白く鮮明で虚飾的に晴れわたっているにもかかわらず四肢をだらしなくさせる重力だけがいつもどおり。車窓ごしにながめた風景に点灯するさまざまな色や光を瞳孔にやどらせながらこんな一幕を思いかえす老後の日々もあるかもしれない。地方で過ごした10代の欠陥を都会でやりなおす疑似10代で埋め合わせする。そのなかで出くわす矛盾の輪でさいど首をくくる。きみのことは愛せない。きみのいる風景なら愛せる。一週間まえに書きつけた理由がもう思い出せない。粘膜がひりひりするそのたびに浮かぶ顔すらひとつもない。情熱に内側から燃やしつくされて灰になる日を夢見る。課せられた短命をふところにしのばせて夜、歩く。いまやきみのいる風景も愛せない。